First Love 

本日は、シャレード文庫が値上がってしまった為に購入を見送りそうになった神江さんの新刊をば。
雑誌掲載分は例によって例の如く既読でしたが、この手のコテコテ設定には安定した萌えがある。
実は、同文庫より100円ほど安かったC文庫のTさんの新刊で失敗パンチを喰らった余波もあり、
安物買いで銭を失っていた私は、やはり我が萌えはシャレードに在りと定め神江さんに照準を絞る。
ちゅーか、端から下手な冒険せずに、己の身の丈にあった萌えが得られるレーベルにしとけよ、私。

てことで、手堅い萌え設定で無難に面白かったデス♪文字通りの、一世一代の潔い恋のハナシ
一切の浮気を許さない面倒くさいタイプのネガティブ受けと、そんな彼に膝まづいて一生を誓う攻め。
視野狭窄気味で融通の利かない聡史は、陽の当たる世界に生きる瀬良に恋をして世界が変わる。
瀬良はそんな聡史に対してまんざらでも無かったのに、たった一度の過ちで聡史の心を失います。
月日は巡り、二人は運命の再会を果たし、瀬良は必死で二人の<恋人>関係の修復を試みます。
が、ネガティブツンデレの聡史は決して首を縦に振らず、むしろ彼の手元から逃げようとする訳で。

とまあ、要するにコテコテでベタベタな古典様式に則った純愛モノなのだ。
あらすじ以上に筋は無く、キャラクタ設定も予定調和で意外性は皆無な王道のボーイズラブです。
雰囲気的には、月村奎さんの『レジーデージー』や高遠琉加さんの『天国が落ちてくる』辺りに近い。
↑の両作品がお好きな方の萌えを大きく外すことは無い、と言う意味ではオススメの一品でもある。
が、前作を読んだ時も感じたのですが、残念ながらこの作品は類似作品を越えていないんだ…。

正直、この手のハナシは今更の、言い方は悪いけれど二番煎じにしかならないテーマに見えます。
テンプレが悪いとは言わないけれど、神江さんにしか書けない部分というのがあって然るべきでは?
少なくとも、例として挙げた月村さんや高遠さんには、夫々の著者にしか書き得ない“個性”がある。
神江さんの小説は丁寧で、その真摯な作風が私は決して嫌いじゃないのですが、“個性”が薄い。

大体、このテーマ自体が“作品”に使えるのは、それこそ一世一代のみに見えるんですよねー。
だから、現時点でソレほど人気が定着してるとは思えない神江さんが、この段階で使っちゃうのは、
大変勿体無いことのように思えてならないのです…余計なお世話様な話している自覚はあるけれど。
要するに、私は神江さんの次作も是非読みたいので、コレで満足して止まらないで欲しいのです。
私はシャレード贔屓だから、特にシャレード作家は頑張って小説を長く書き続けて欲しいと思うのだ。

とまれ、いずれにせよ私にとっては“美味しい”タイプのBLでした!ご馳走様です〜♪

<作品データ>
・神江真凪『First Love』(祭河ななを・画、二見書房シャレード文庫)2008.7
First Love (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫 か 6-2)First Love (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫 か 6-2)
(2008/06/23)
神江 真凪

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[ 2008/07/02 23:45 ] novel BL | TB(0) | CM(2)
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Author:tatsuki
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アサッテなBLが好きです♪
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