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花舞小枝で会いましょう 

昨日のチャットでも暑苦しく語ってしまいましたが、私はジェンダー・パニックが大好きデス。
『リボンの騎士』、『ベルサイユのばら』、『パタリロ!』、『らんま1/2』等の漫画も読んでいますが、
私が最も萌えたジェンダー・パニック・コメディは、実はシェークスピアの『十二夜』だったりします。
同作品に対する私の萌えは、A4レポート用紙10枚でも書ききれないくらいなので割愛しますけど、
要はこのシチュエーションに対する萌えの為だけに、一時期は花嫁BLモノも読んでいたのです。
なので、私個人は花嫁BL萌えは無いです…あくまで大好きなのは所謂『とりかへばや物語』形式。

ということで、秋月さんに熱心に薦められちゃったので、結局買ってしまいました。
本編は雑誌で読んでましたし、夏乃さんは前作の寸止めに懲りていたので買いたくなかったのに!
確か、前作では数学の方程式を解くようなBL漫画を描かれていらっしゃったと記憶してるのですが、
その作品は一線を越えず終いで、私の汚れ腐りきっている萌え心では、不完全燃焼だったのだ。
今回も、その予感が濃厚で…そして、やっぱり…ああ、一番大事なシーンがフェードアウトだあ~。
うわああああん!

えーと、私のジェンダー・パニック萌え指数で言うと80点くらいかしら?
装丁が美しく、絢爛豪華で千変万化な衣装(和装)チェンジが読者の目を和ませてくれるのですが、
如何せん、登場人物達は良い意味で抑制が効きすぎて、私が大好きなエンタメ要素が足りてない。
ほら、私の場合は過剰なくらいくどいキャラクタで丁度良いって思う性質ですから(笑)。

それにしても、この攻め(波多野)ってどことなく、遙々アルクさんの攻めキャラに似ているような?
どこまでが大真面目で、どこまでが天然なのか、あるいは全てが確信犯なのか判断が付きにくい。
ちゅーか、彼が己の下半身に付随するセンサーを冷静に分析してれば、パニック要素は皆無だし!
ちなみに、私の萌えキャラは27歳の息子を溺愛しているようにしか見えない、攻めパパでした(笑)。

どちらか言うと、小冊子では鹿住さんの“小説”版が読みたいなあ。

<作品データ>
・夏乃あゆみ『花舞小枝で会いましょう』(鹿住槙・原作、徳間書店キャラコミックス)
花舞小枝で会いましょう (キャラコミックス)花舞小枝で会いましょう (キャラコミックス)
(2008/06/25)
鹿住 槙

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↓は、拍手お礼と昨日のチャットお礼
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[ 2008/06/28 23:15 ] comic BL | TB(0) | CM(3)

八王子姫 

私はシャレード贔屓で海野さん贔屓ですが、今回は流石にBLを読んだ心地にはなれませんでした
本作品は私が初めて読んだ海野幸さんの作品で、確か著者のデビュー作品になると思うのですが、
この物語の主題は八王子在住の二人の捻くれた姉弟の成長譚にあり、全然BLぽい感じがしない。
しかも、(倒錯的な)女装ネタが設定に深く関わっているので、苦手な方は特に気をつけて下さい!

で、どれくらい物語がBLからかけ離れているかと言えば、私が知りうる範囲で率直に言いますと、
月村奎さんの『Release』に同時収録されている「世界最後の日」と同じくらい、違うんですよね…。
月村作品ほどイタくは無いんですけど、“女性”として生まれ育った者が引き受ける現実の厳しさを、
あの身につまされるような(原)体験を追体験してしまうような、そんな小説に仕上がっております。
正直、現実を忘れるには不向きの作品で、むしろ現実を直視せざるを得なくなる物語だと思うのだ。
先日の小林典雅さんはソコを茶化したコメディに仕立ててましたが、海野さんは直球勝負…。

私もコンディションが整ってなければ途中放棄してたでしょうし、もし10代で本作と出会っていたら、
蛇蝎の如く嫌っていた可能性も…三十路の今でもアンビバレントな思いで引き裂かれそうなのだ。
二人の八王子“姫”は、それぞれの“王子”と出会って恋に落ち、紆余曲折を経て恋愛が成就する。
が、逆に言うとこのお伽噺は、“女”or“受け”としての幸せを手に入れたお転婆姫の末路な訳で…。
彼らが(仮想)敵として長らく対峙してきた相手に、付け入る“隙”を与えているように見えるのです。
と言っても、賢明なこの姉弟はその事実に自覚的だし、王子様との関係にはいつも戸惑っている。

“恋愛感情”によって損なわれそうなソレ(≒矜持)を、いかにして今までどおりに保持し続けるか?
この姉弟は悩み続け、夫々の“王子”様に抵抗し続けるコトで、頑なに維持しようと頑張ってました。
が、二人の夫々の王子様は、とてもよく出来た(“女性”にとって都合の良い)性格をしていたので、
彼らの卑屈な性格を見越して“優しく”振る舞い、悩める姉弟のストレスを取り除くコトに成功する。
結果的にはメデタシメデタシのハッピーエンド…が、私はソレが根本的な解決法に見えないのだ。
少なくとも、今のところその結果を一度も選んだことがない“白骨友の会”会員の私には…(笑)。

よしながふみさんが三浦しをんさんとの対談で、フェミニズムは無関係では無いと仰ってましたが、
殊に今回の海野さんの作品では、その主題がものすごく直接的に扱われていたように思われます。
しかも、主人公の佐久間“弟”よりも佐久間“姉”のツンデレ振りが勝ち過ぎて、BL的には弱かった!
この作品も決して面白くなかったという訳では無いのですが、BLとしてはだから少し微妙なんです。
甲斐の国出身の厳格な家系で育った姫君たちの、恋愛成就譚&姉弟成長譚として読み込むが吉。
(胸に突き刺さる部分が多くて)ちょっと読むのが苦しかったとはいえ、鼻にツンとくる作品でした。

要するに、BLに対する“好き”とは違う“好き”だったのです。
ご馳走様です♪

<作品データ>
・海野幸『八王子姫』(ユキムラ・画、二見書房シャレード文庫)2008.7
八王子姫 (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫)八王子姫 (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫)
(2008/06/23)
海野 幸

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[ 2008/06/25 21:36 ] novel BL | TB(0) | CM(2)

ヴィオレッタの微笑 

待望の、第3弾デス!てか、殆ど2年ぶり…なのね…。
えーと、このシリーズはBLor谷崎泉版の『ギャラリーフェイク』でして、私が大好きなエンタメです。
先日の小林典雅さん同様、いかにもシャレードなロマンス指数のかなり低いコメディでございます。
一癖も二癖もある個性的な登場人物達が皆好き勝手して、主人公の緒方が大迷惑を被るシリーズ。
まあ、その筆頭が緒方の最愛の守銭奴・三本木の無謀な行動にある訳なんですが…。

今回も囚われの三本木姫を救出する為、ツテをたどって東奔西走で大忙しの緒方さんでした(笑)。
一方で三本木の方はと言えば…贅沢なセレブ生活三昧で悠々自適な日々を満喫した当然の結果、
再会した面々に「お前太ったな!」と、私が知人に最も言われたくない台詞でダメ出しされてるし…。
ちゅーか、細腰の受けが主流なBL界で丸々と色艶よろしく肥えちゃう受けってどうなんでしょうか?
以前から、彼は不人気な受けキャラだったように思いますが、また一段と萎えの階段を登ってます。
いえ、私は大好きなんですけどね♪彼のような、口先ばっかりのどーしよーもない受けというのも。

さてさて、今回も骨董品(芸術品)の“真の価値”というのが物語のキーポイントになっております。
クイーンの強烈な濃さもアレでしたが、新手の黒幕の存在が見え隠れしてきて雲行きが怪しいデス。
一難去ってまた一難というトコロで幕を閉じるのは、谷崎作品の特徴なので仕方無いのでしょうが、
次巻は一体いつ読めるんだろう…?

正直、緒方×三本木の心の機微などはどうでも良いんですけど、未回収の伏線が気になります。
あと、今回嵯峨がSSの電話越しでしか登場してなかったのが、流石にちょっと可哀想な扱いでした。
次回は仲良し3(or4)人組のオールキャスト総出演でお願いします!

<作品データ>
・谷崎泉『ヴィオレッタの微笑』(陸裕千景子・画、二見書房シャレード文庫)2008.7
ヴィオレッタの微笑~ドロシーの指輪3~ (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫)ヴィオレッタの微笑~ドロシーの指輪3~ (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫)
(2008/06/23)
谷崎 泉

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[ 2008/06/23 21:40 ] novel BL | TB(1) | CM(2)

美男の達人 

今回は、全文記事ロストしました…勘弁してくれよ、FC2。
先日からオートで保存されるようになってたみたいだから安心してたら、エラーで跡形も残って無い。
どうせロストするなら、殆どコピペの占いの記事とかにして下さい!!
と言う訳で、今回は以下全文書き直しの再投稿記事なのデス…。

兎も角も、本作品は花丸文庫とは思えないくらい大満足の一品でした!ご馳走さまです♪
今回の感想は完全にネタバレ上等の内容になっておりますので、続き以下に本文を下げます。
故に、未読の方は絶対に続き以下を読まないで下さいネ!面白さが半減しちゃいますから…。
その代わりと言うのもアレなんですが、こちらでは登場人物一覧と講義一覧のメモを載せときます。
その多すぎる個性的な登場人物達で混乱をきたした方の、備忘の参考にでもなれば幸いです。

<登場人物一覧>

[受講者]
・上遠野瑛士~郵便局員、25歳童貞、乙男、天然主人公
・国仲~先輩郵便局員、32歳、薄毛&ややメタボ体型、脂肪分解エンダモロジー
・三上~ケアワーカー
・馬場~メタボ
・河村~42歳、公務員、ゴルフ、眉カット・ケミカルピーリング
・萩原~警備員、犬の散歩、胸毛脱毛
・宗田~若白髪ぱさつき髪
・相原~和菓子屋、歯のホワイトニング
・島田碧海~中学校教諭、23歳、ヘアカット&メガネorコンタクト
・矢口~エレベーター会社のサラリーマン
・上川~コンビニ店長

[講師陣]
・箭内史隆~ザザ・コミュニケーションズ・ホールディングス代表取締役社長、35歳、美丈夫
・間宮~ストレートヘアの女性、トータルビューティーアドバイザー
・海老沢~栄養指導、料理講座
・日下部~運動指導、イチロー似、鍛え抜かれた肉体
・明戸~マナー講座、顎鬚ダンディ
・夏秋真生~30歳、女性心理学担当、猫を数匹飼っている…頭上に

[スペシャルゲスト]
・凛~4歳、○ィズニーシーに興味津々

※上記一覧には、物語の設定上一部不正確な(or曖昧な)情報も含まれております。

<カリキュラム一覧>

■第一回目
・自己紹介、美容の基礎知識by間宮
・身体・体力測定by日下部
・美容カウンセリング・外見改造by間宮
・個人面談by夏秋

■第二回目
・私服コーディネイト辛口チェックby間宮
・『恋愛心理学講座』by夏秋
 →超初心者コース、プラス思考(ポジティブ・シンキング)、ラブレターの効用、『好意の返報性』

■第三回
・『男のマナー講座』~洋食編by明戸
・『恋愛心理学講座』by夏秋
 →会話術、ノンバーバルコミュニケーション、笑顔

◎初めてのプライベートトークP131

■第四回
・『男のマナー講座』~サポート編by明戸
・『男のマナー講座』~ベッド編by明戸

◎将を射んと欲すれば先ず馬を射よ

■第五回
・『男の手料理講座』(調理実習)by海老沢
・『恋愛心理学講座』by夏秋
 →リーゾナブルデートプラニング、『連合の法則』

■第六回
・『男の機械修理講座』
・模擬デート

◎夏秋爆弾発言

■第七回
・『男のアウトドア講座』
・夏秋講義欠席

◎お手紙大作戦

■第八回
・『男の手料理講座』~お菓子編
・『男の歌唱力講座』

◎お菓子大作戦

■第九回
・『男のマナー講座』~和食編

■第十回
???

<作品データ>
・小林典雅『美男の達人』(高峰顕・画、白泉社花丸文庫)2008.6
美男の達人 (白泉社花丸文庫 こ 6-1)美男の達人 (白泉社花丸文庫 こ 6-1)
(2008/06/19)
小林 典雅

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<TB送/受信先以外のオススメレビュー♪>
BLパンチドランカーとはずがたり/黒ニコさん
BLmemo/satoさん
[ 2008/06/20 23:33 ] novel BL | TB(4) | CM(7)

占い三連発!…と、世知辛い雑記 

本日は、シャチョーカイチョーセンムケイリ(ソウダンヤク)との巨頭面談の日でゴザイマシタ…。
時間は押しに押しまくり、シャチョーからもう少し職場の円滑化に協力してくれとの叱責を受ける。
ちゅーか、ほぼ週6フルタイムで出勤した上、スタッフ欠員分の穴埋め仕事も行っているのにね…。
会社&同僚への貢献度とか配慮が足りないってさ…。

まあ、いいや(←いいのか?)。
某さんから頂いた心温かいメッセージと、小林典雅さんの花丸文庫を読んで現実逃避しています。
今月は、あともう少しで円陣さんと駒崎さんが発売される筈…の為に、明日もお仕事頑張ろうっと。

<拍手お礼>
・entry824、832、834に拍手ありがとうございます~♪
いずれも大満足の作品ばかりなので、嬉しいデス!

そして、↓はハスイさん経由で知った占い3連発の結果。

一途恋愛のススメ  

この正統派のビルディング・ロマンスはやっぱり読み心地が爽快で、とても元気になりました♪
元々お気に入りのシリーズではあったのですが、特に今回は今までの中で一番面白かったかも。
だって、新キャラにツンデレが2人も加わっているんだもん!私のテンションは無駄に高いですヨ。
一人は、F1デビューを果たした洲世の後継で期待のAME新星の新人ドライバーである蓮見啓人。
もう一人は、洲世の実兄の秋津菱和(AMEの副社長でオレサマなお兄ちゃん)が満を持して登場。
ピチピチの同輩と、プライドの高いエリートお兄さんに意地悪されてた流君が、本気で羨ましいワ!

出来上がったCPの長編シリーズは、ともすればマンネリ気味で飽きがくるコトが多い私でしたが、
このシリーズは今回でえらく化けた気がします…脇役がしっかり魅力的に描かれているのは勿論、
主人公の流が洲世との今後の関係も見据えて、前向きに着々と地歩を固めていく姿が眩しいです。
このキャラクタの真っ直ぐさとポジティブさと、感情だけで突っ走らない理性的な判断能力の高さは、
私が贔屓にしているシャレード文庫の谷崎泉さんの手堅い作品構成とちょっと似ている気がします。

主人公の流も恋人の洲世も、そして何より作者の緋夏さんがちゃんと二人の未来図を考えている。
その場限りの勢いや情熱的な欲望だけじゃなくて、もっと理想的な関係を試行錯誤している彼らに、
最初は難色を示していたツンデレコンビも、二人の腹を括った覚悟には一目を置くようになります。
BL作品がここまで健全な精神を有しているのは非常に稀で、私はこの“個性”を高く買っています。
再三のハナシになりますが、この小説はいつも気持ちの良い新しいが吹いていると思うのだ。

要するに、大満足でした!!とってもオススメなので、機会があれば是非一度読んでみて下さい。
ご馳走様でした~♪

<作品データ>
・緋夏れんか『一途恋愛のススメ』(沖麻実也・画、角川書店ルビー文庫)2008.5
一途恋愛のススメ (角川ルビー文庫 111-6)一途恋愛のススメ (角川ルビー文庫 111-6)
(2008/05/01)
緋夏 れんか

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[ 2008/06/18 20:23 ] novel BL | TB(1) | CM(2)

追憶の旋律―コールド・レイン 

今月は、何だか妙に毒づいてばかりで内心とても心苦しい記事が続いてしまったのですが…。
この新刊は、想像に反してとっても良かった!!涙もろいので、うっかり泣きそうになりましたよ。

ものすごく典型的な昼メロ仕様で、三角関係の末のド修羅場(人傷沙汰)もある展開なんですが、
不器用で無様で、良くも悪くもその辺に見かけそうなエリートリーマンの脱サラBLが心に沁みる。
私だって、安曇野や片岡のような難局に陥った際に、最も正しい選択肢を選び取れる自信は無い。
3年前の事件で恋人よりも保身を選んだ安曇野も、そんな彼に絶望した片岡もありえるハナシだ。
というか、当て馬の稲森にしろ、安曇野の上司の河上にしろ、彼らを取り巻く名も無き同僚にしても、
途方も無く酷い悪役(or悪人)という訳ではなくて、ただのフツーの脆弱な人間なんですよね、実は。
弱い人間が多勢に立ち向かうのは、それがどんなに正しいコトだとしても、とても勇気がいります。
比較的精神がタフな人間にしたって、その局面でストレスを溜め込まずに生き抜くのは至難の業。

という訳で、今回の伊郷さんは敗者の精神史を辿るようなシリアスドラマで、正直ビックリしました。
小説のBGMにずっとジャズバラードが流れている構成なので、序盤は特にフィルムノワール的だ。
エリート街道の第一線を退いて、静かなジャズバーを経営してた片岡の姿はやはり少し物憂げで、
そんな彼に対して負い目を感じつつも、不意打ちの再会に安曇野はつい淡い期待を寄せてしまう。
が、現実は無論そう上手くいく筈も無く、片岡には徹頭徹尾無視され、己の身の程を知る羽目に…。
優柔不断の安曇野は、片岡に対する未練と、自身に好意を寄せてくれている稲森を両天秤にかけ、
悩みながらもどっちつかずの日々を過ごし、それが後のド修羅場への伏線となっていくのである。

それにしても、本命の片岡とスペアの稲森の双方から平手打ちを喰らう受けって珍しい(笑)。
この件に関しては、彼には申し開きの余地は全く無い訳で、却っていっそ清清しい心地になります。
優柔不断で、ネガティブで、狡猾に生きようとして生ききれなかったこの主人公が実は大好きデス♪
私は、どちらかと言うと攻め贔屓の人間なんですが(特に小説は)、この安曇野怜一という受けは、
その猛禽にすらなりきれない弱さも、元彼に対する執着心も、ある意味行動が徹底しているので、
その後の成長も含めて私好みの受けでした(彼が女性だったら、やはり居たたまれないけれど)。

そして、この物語は“攻め”の片岡も弱いキャラで無敵の攻め様じゃなかったのが良かったデス。
よくよく考えてみたら、攻めが強ければこんな脱エリートコースを突き進む筈が無いんだよね(笑)。
受けが弱くても、それをカバーして余りあるエネルギーの持ち主ならばね…が、片岡は弱かった。
職場で針のムシロ状態だった時に、恋人だけは自分を支えて欲しかったって語る人間ですからね。
但し、この弱さというのは誰しも…少なくとも私にもあるので、みっとも無いとは思いませんけれど。
(順風満帆の職業を)切り捨てる人生というのも一つの決断だし、それだって“勇気”の証だ。

ニ人は今後、仲睦まじく寄り添って生きていくんでしょうけど、そんな未来図も一つの理想像かと。
いずれにせよ、私は等身大な庶民派BLにとことん弱いデス…何はともあれ、ご馳走様でした♪

<作品データ>
・伊郷ルウ『追憶の旋律―コールド・レイン』(榎本・画、フロンティアワークスダリア文庫)2008.6
追憶の旋律―コールド・レイン (DARIA BUNKO)追憶の旋律―コールド・レイン (DARIA BUNKO)
(2008/06/13)
伊郷 ルウ

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[ 2008/06/16 21:33 ] novel BL | TB(6) | CM(0)

The Ruby vol.4 

たったの6Pの為に、700円の支出…でも、全部読みました!ええ、読・み・ま・し・た・と・も!!
新規発掘にはあんまり役に立たないというか、文庫の番外編ばかりで置いてけぼり感くらいまくり。
ちなみに、今回の号で一番気になったのは榛名悠さんの『先生たちの秘密のお遊戯』でした(笑)。
イケメン保育園の先生達の物語らしいのですが、和泉那智せんせいから仄かにツンデレ臭が…。
癒し系BLだと良いなあ…もし、読まれた方がいらっしゃいましたら、こっそり感想をお聞かせ下さい。

□藤崎都『世界一初恋 ~吉野千秋の場合~』(中村春菊・原作&画)
これは、ロマンチカとは別のシリーズなんでしょうかね…?はっきり言って、全く面白く無かった。
主人公のつまんないお喋りと、独り言と、一人突っ込みだけで成立している小説だったような…。
これが、最終的に3PかYさんの大好きな具なしサンドイッチエンドだったら私も続きを期待するけど。
ってか、私は()内で心中突っ込みを挿入するスタイルの小説が大嫌いなんだよね。

□河合ゆりえ『薔薇色の束縛』(六芦かえで・画)
これは、そこそこ面白かったです~♪
オレ様ジャズミュージシャン×アシスタント(高校時代からの親友兼腐れ縁的な関係→恋人へ)。
慶太君に会いたくて悪天候の中、軍用ヘリで駆けつける無謀なオレ様攻めの侑がステキでした♪
何が萌えるって、そんな暑苦しくてイラチな彼が10年間もお手つき無しだったという現実が堪らん!
傍にいてくれるだけで満足だったと語るヘタレっぷりが、とっても美味しかったです。

□水城薫『お兄様のいじわるな休日』(明神翼・画)
このシリーズって人気あるんでしょうか…?私には、何が面白いのかさっぱり分からなかった…。
遊園地でデートして、絶叫マシーンに乗って、帰りがけにHして~という充実した1日の出来事は、
たったの一行で済みそうな話なのに、主人公の陽斗君のこの日記は無駄に長くて疲れました。
たまに、攻めの真路や他の視点(主人公に対する評価?作者?)が混在するのも頂けなかった。

□藤森ちひろ『誓約は密やかに甘く 蜜月の朝』(佐々木久美子・画)
佐々木久美子さんのイラストは眼福でした~♪
小説は文庫版の番外編(後日譚?)で、本編を読んでないから感想は特に何も無いかなあ。
強いてあげれば、公私混同している(ように見える)CPは好きじゃないや。

□真上寺しえ『悪魔な上司に囚われて』(史堂櫂・画)
これも、文庫版の番外編なのかな…?集中力が限界で、読んでいる途中で寝ちゃいました…。
起きてから再読したけど、私的にはあんまり興味のない設定&ストーリーだった…と思う。

□羽鳥有紀『英国執事の溢るる愛情』(水名瀬雅良・画)
執事受けモノやクール受けが好きな方にはオススメかなあ?
高価なプレゼントというテーマは、藤たまきさんの『遊覧船』の方がずっと洗練されていると思うけど。
超短編&番外編なので、こんなものかなという気もしますが。

□秋月こお『富士見二丁目交響楽団シリーズ ブリリアントな春来たる』(後藤星・画)
富士見シリーズとは久しぶりに再会しました(というか、「小説JUNE」以来ですw)
前回読んだ時ほど不愉快な気分にはならなかったけど、やっぱりこのシリーズは好きになれない。
うーん、私は登場人物の思考回路がすごく引っかかるんですよね(…特に、敬語攻めの彼が)。

□高遠琉加『饒舌なネクタイ』(一城れもん・画)

お察しの通り、この6P の為にこの雑誌を買いました(笑)。
ネクタイのハナシでしたが、相変わらず高遠さんは小道具の扱い方が上手いなあ、と思いました。
珍しく、主人公は男前な(萩野シロさん風?)受けでした!(ちなみに、攻めは典型的な年下攻め)
そして、関係はキス止まりなのでした。

□沙野風結子『蜜と吐息と』(高峰顕・画)

私は、高遠さん目当てでこの雑誌を買ったんですけど…実は、この作品が今回一番面白かった!
超短編で、ルビーらしく爽やかな設定を試みた結果が、親子丼+酢豚…じゃなくて、スマタかよっ。
主人公の受けは、攻めの局部ばっかり凝視してるし…畜生、すっごく楽しかったじゃないかっ!!
大好きデス♪

□岩本薫『独裁者の恋』(蓮川愛・画)
これも番外編で、本編読んでいない身としては解説しづらいのですが…。
このエピソードだけ読むと、吹山りこさんの『ニッポニア・ニッポン』を思い出しました、何となく。
この話自体は割と楽しかったのですが、本編読みたくなるほどでは無かったかなあ?うーん。

□高野真名『秘め事は情欲に濡れて ~恋の病~』(心斎橋パルコ・画)
あ、これは本編も読んでみたいかも。
番外編の小説がというよりも、心斎橋パルコさんの紹介漫画がものすごく面白かった(笑)。
傲岸不遜のつもりでいるのに、ただのワンコに成り下がっている攻めは私の萌えツボついてるし♪
比較的、ちゃんとお仕事していた(優先していた)のも好感でした。

□成宮ゆり『強情な恋人』(紺野けい子・画)
この作品は、周囲にファンが多いのは知っているんですけどね…私はやっぱりダメでした…。
年下ワンコ攻め視点は、本当に苦手だ…綺麗なお兄さんに尻尾振ってドキドキしている様子とか。
大体、相手の為を思っているつもりで、結局自分のことしか考えられない人間が好きじゃないし。
あ、“小説”自体は相変わらず上手いと思います!ただ、設定が全く私の好みじゃないんです。

□渡辺ゆい『愛してると言ってみろ』(日吉丸晃・画)

検事×弁護士。
やっぱりシリーズ番外編なので肝心な部分がよく分からないのですが、意外と面白かったです。
このシリーズは、挿絵がイメージに合ってない(可愛らし過ぎる…)のが勿体無い気がするなあ…。
もっと、アダルト風味なイラストレーターさんと組んだ方が、新規読者を取り込めそうな気がする。
少女漫画に出てきそうな攻めが、ちょっとカッコよかったんだな(笑)。

□緋夏れんか『誓約恋愛のススメ』(沖麻実也・画)
これは唯一、本編も読んでます(と言っても、第4弾は買ってないや…)
ずっと知らないCPのよく分からない番外編ばかり読んでいた身からすると、とても安心して読めた。
↑の渡辺さんと緋夏さんだけ、ジューン・ブライドネタで、今回はお母様がメインヒロインです。
この二人は両親へのカミングアウトネタがありそうで、今後に期待大!第4弾も、買ってこなきゃ。

□中村春菊『世界一初恋 ~小野寺律の場合~』
えーと、小説よりは楽しく読めました。
しかし、この絵柄でシリアスな恋愛BLはあんまり説得力が感じられない…気がする…。

□こうじま奈月『紳士協定を結ぼう!』
何かよく分からないけど、兎に角“勢い”だけは感じる漫画でした。
ファンタジーが入ってるみたいですが、キャラクター紹介&相関図読んでもよく分からなかった…。

<作品データ>
・「The Ruby」vol.4(角川書店)2008.7
The Ruby (ザ・ルビー) 2008年 07月号 [雑誌]The Ruby (ザ・ルビー) 2008年 07月号 [雑誌]
(2008/06/13)
不明

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[ 2008/06/15 00:46 ] magazine&anthorogy 感想 | TB(0) | CM(0)

小説ビーボーイ 2007年6月号 

不意打ちの飛び石休暇を頂きました(というか、先月の未消化分+今月分ってだけの話)。
故、本日は流石の私も移動中に持ち歩けない雑誌の積読消化でまる一日を過ごしてしまいました。
てことで、去年の小説ビーボーイの感想です…何の情報の足しにもなりませんが…備忘録として。

情報と言えば、英田さんのシャイは8月以降に発売延期だそうで、しかも上下巻になるのだとか。
加えて、予告はしていなかったさんのシャイも冬に延期だそうで、シャイは暫く発売予定無し。
(注、職場に送られてきたファックスにはお名前が上がっていましたが、こちらは伏せときます)

□玉木ゆら『月にむらくも、春宵夢』(前編、六芦かえで・画)
多分、このシリーズを目当てに買った筈なんですが、後編の号は持っていないんだよなあ~。
豆の危機一髪→次号待てという展開で終わってます、ノベルス化を辛抱よく待とう…来年かな…。
追記>8月にノベルス発売予定だとか!ワーイ♪

□水瀬結月『抱きしめてほしいけど』(タクミユウ・画)
この作品は、本当に無理やり読み込みましたが…正直、この号の中でも突出して辛かった…。
新手のホラーなのか?真澄君、カワイイ!学園のアイドルって高々と周囲に持ち上げられた挙句、
君のような“受け”には、年下ワンコが相応しいって励まされて、年下ワンコと恋愛成就する展開。
私には、新興宗教の教祖様にいきなり祭り上げられたような気味の悪いハナシにしか見えなかった。
多分、根本的に何かを誤読しているんだと思う。

□萩野シロ『手のひらの熱』(北上れん・画)

贔屓の萩野さんなので、とっても楽しく読めました~♪
バレーボールプレイヤーのレフトアタッカー(通常エース)×敏腕セッターの男前なBLです。
私も小・中時代にバレーボール部(少年団)に所属していたので、余計に展開が楽しかったかも。
というか、上手いセッターに一度で良いからトスを上げてもらいたい、という気持ちはよく分かります。
(私はレシーブが好きだったので、強豪のスパイクを取ってみたいという気持ちが強かったけど)
この作品は、書き下ろし加えて文庫かノベルスで読んでみたい!!

□高塔望生『社長の条件』(サクラサクヤ・画)
高塔さんは、文章が合わなくて途中で投げた苦い経験があるのですが、これはちゃんと読めた。
でも、面白いかと問われれば微妙…職業モノとしては良く出来ているんでしょうけどラブが薄いなあ。
しかも、頭の悪い私が読むと受けと攻めがどんな画策して、今回の難ミッションに成功できたのか、
その点が実はよく分からなかったり…エリートモノは苦手だなあ。

□飛沢杏『ただ一度の恋』(有馬かつみ・画)

これは、もしかしなくても今月のビープリンス文庫の作品?
飛沢さんの淀みない文章はとても読みやすいし、プロットも捻りがあるし、攻めが何よりカッコイイ!
…のですが、いかんせん受けの悠生の言い訳が長くて、これが視点で本編だからちと辛かった。
浮気(とは実態はちょっと違うのですが)するにも、電話するにも言い訳をつらつら並べ立てる癖が、
どうにも私とは性格的に合わない主人公だなあって思っちゃいました。

もしかして、文庫版は攻め視点の書き下ろしついていたりします?なら、ちょっと読みたいかも…。
攻めは筋の通った男気溢れる政治家だったので、好感だったんですよねー。

□いとう由貴『硝子の天』(後編、あかつきようこ・画)
これは、前編読んでないのでまた半端な感想しか書けませんが、そこそこ面白かったです。
大好きなオスマントルコネタで歴史モノBLで、RPG風味のエンターテインメント小説だったと思う。
難を言えば、時折メロドラマ調で主人公(受け+攻め)の考え方がちと甘いなあという感もあり。
私的には、大宰相様が一番の萌えキャラだったので彼のスピンオフが出来れば読みたいなあ。
ちなみに、歴史資料をきちんと読み込んでいる作品だったのも◎です。
あと、あかつきようこさんのイラストが(オヤジ含めて)素敵でした~♪

□カワイチハル『いぬとねこ。』

サイレント癒し漫画♪カワイイ!

□フジワラモトヨ『それが僕の研究課題』
この漫画は、殆どアホエロで出来ていますが大好きデス!!
また、攻めが暑苦しく受けを愛しており、受けはそんな攻めの愛情に無自覚な天然っ子キャラ。
誰に頼まれるでも求められた訳でもなく、冒頭で神聖な(?)研究室でナニを晒した受けがスゴイ!
攻めじゃなければ、普通は引くよね…目撃者が女性だったら通報モノなんじゃ…(笑)。

<作品データ>
・「小説ビーボーイ」2007年6月号(リブレ出版)
小説 b-Boy (ビーボーイ) 2007年 06月号 [雑誌]小説 b-Boy (ビーボーイ) 2007年 06月号 [雑誌]
(2007/05/14)
不明

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[ 2008/06/12 23:07 ] magazine&anthorogy 感想 | TB(0) | CM(0)

微熱の引力 

積読していた可南さらささん作品の第一弾デス(←少なくとも、あと2冊は未読本がある…)
冒頭からあまりに“受け”の“猛禽”ぶりがえげつなくて、ちょっとシンドイなあと思っていたのですが、
実態はとっても笑える爆笑BLでした♪どうも、私はこの手のシチュエーションコメディに弱いらしい。

傲慢でオレ様な攻めが、こんなイモなビジュアルのしかも“男”に惚れるなんてありえない筈なのに、
あっという間に猛禽の罠にハマってベッドインして、切ないに囚われちゃってさあ大変~♪の展開。
同じくリンクスの華藤えれなさんのスレイヴァーズシリーズと、ほぼ同じようなパターンの作品です。
(柊一様と冴木の関係よりは遥かに“健全”でしたが、攻めの“暑苦しさ”が似たような印象でしたw)
受けの堀井はずっと別の相手に片想いしていて、寂しかったから攻めの有村の身体だけ頂く訳で。
遊びのつもりがうっかり本気になっちゃった有村の、形振り構わない行動が面白すぎて腹が痛い!

…堀井に対して「振り返れ~っ!!」って執念の念動波飛ばしてるしね、有村(笑)。

そんな堀井に対する有村の反応は↓だしね。

―――――だって、有村が自分に本気だなんて、思わなかったんだ。(P244)



かくも、気持ちの温度差は残酷です。
有村にしても冴木にしても、ナチュラルに死海の湖底に沈めるくらいに重い恋心抱いているのにね。
一般的な感覚から言うとちょっと後ずさりしたくなるくらい、一途で懸命に受けを愛してくれるのにね。
まあ、だからこの手のタイプは天然小悪魔or猛禽系との相性がサイコーなんでしょうけど(笑)。

それにしても、私はリンクスは他のBLレーベルに比べて読まない方なのでよく分からないのですが、
この大真面目で仰々しい暑苦しさor執拗さがギャグの領域に近いのはこのレーベルのカラーなの?
華藤えれなさんや和泉桂さんの大仰さは、今までは作家のカラーだとばかり思っていたのですが。
行き過ぎたメロドラマには、茶化し気味の冷やかしの態度しか取れない私が大人気ないのかな…。
とまれ、私にとっては電車で笑いを堪えるのが、ある意味で先日の若美以上に大変な作品でした。

ご馳走様です♪

<作品データ>
・可南さらさ『微熱の引力』(佐々成美・画、幻冬舎リンクスロマンス)2006.4
微熱の引力 (リンクスロマンス)微熱の引力 (リンクスロマンス)
(2006/04/28)
可南 さらさ

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[ 2008/06/10 10:28 ] novel BL | TB(0) | CM(0)

主将!!地院家若美①~⑤巻 

恥ずかしながら、私はこの漫画を表紙のインパクトで激しく誤解していたみたいです(笑)。
ボーイズラブ系ギャグ漫画と謳ってますけど、意外と正統派な格闘系の少年漫画だと思います。
そういえば、BLは多彩な職業群(学生含む)を設定に扱う職業漫画(小説)と言われてたりしますが、
格闘家(or師範)って主役級の登場人物では案外いなくありません?私の気のせいでしょうか…。
せいぜい、趣味やスポーツや自衛や職業技能の為に嗜む程度に身につけるのがたまにいるくらい。
茶道や華道や書道や舞踏の師範は見たことがあるんですけど、武術系の師範は私は未確認デス。

さて、この地院家は“暗殺”を担うきな臭い武道術の流派でした。
普段はド変態を装う(否、それが本質か?)普通の高校生・地院家若美は、地院家の当主でもある。
深い因縁のある天院家とは“天地合”の儀式で、どちらかが一方を倒さなければならぬ宿命もある。
故、若美の精神的な本命はその宿命のライバルに当たる天院家老醜だと思われる訳なのですが、
若美は天性の野生の勘(or本能)とその高い格闘センスで、天院家の“刺客”をかわしています。
だから、若美の老醜に対する「大好きよ…でも…殺したいほどじゃない…」という切ない台詞は、
妙に説得力があって、実は私の心にグッときました。

一方で、若美の下半身の本命と思われるのが若鳥飛翔(健全でノーマルな美少年w)。
彼はいわゆる“弄られ”役で、私の大好きな『ハーメルンのバイオリン弾き』のライエルに似てます。
天然チビッコ巨乳格闘少女ヒロインの桃戸美柑よりは遥かに“ヒロイン”で、貞操の危機も多い。
そして、副主将メガネ…もとい雨宮業秋、お前は何故ソコにいるんだ!って突っ込みたくなるくらい、
典型的なメガネ男子♪(←なので、キャラクタ的には一番“腐女子”釣りに媚びている気が…)や、
黒髪のツンデレ美少年の霧裂きの入谷(←なので、彼は“私”の萌え心を釣り上げているw)など、
若美に喰われそうな(喰われた)美少年キャラは確かに多いのですが、美少女キャラも意外と多く、
何より若美自身の突出したカリスマ性が他を圧倒しているので、萌え系漫画という気はしない(笑)。

それにしても、5巻の背表紙で渾身のギャグを見せる腐女子教師・月満里奈先生の同人誌原稿は、
何につけ“欲望”も“妄想”も率直な若美より、ロマンという妄想が入っている分えげつないのが、
い、居たたまれない…私にも覚えがあるけど…登場人物が2割増しカワイイのも計算されてます。
尤も、講談社は『全日本妹選手権』とか『げんしけん』とか『絶望先生』で既に類似ネタがあるけど。
そういう意味では、こういう“腐女子”弄りをネタとして楽しめる人しか読んでも楽しめないでしょう。
あ、私はこういうのは他人事なので(←冷たい人間だから)結構好きです(笑)。

で、結論。
BLよりも、市東亮子さんの『やじきた~』シリーズとか魔夜峰央さんの『パタリロ』の雰囲気に近く、
影響という意味ではBL風味の少女漫画(ギャグ)+はったり系の少年格闘漫画という読後感です。
私的には、萌え♪云々よりも純粋に物語と設定を堪能してしまいました!ご馳走様でした♪

<作品データ>
・やきうどん『主将!!地院家若美』①~⑤巻(講談社少年マガジンコミックス)2007.1~2008.4
主将!!地院家若美 1 (1) (少年マガジンコミックス)主将!!地院家若美 1 (1) (少年マガジンコミックス)
(2007/01/17)
やきうどん

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主将!!地院家若美 2 (2) (少年マガジンコミックス)
主将!!地院家若美 3 (3) (少年マガジンコミックス)
主将!!地院家若美 4 (4) (少年マガジンコミックス)
主将!!地院家若美 5 (5) (少年マガジンコミックス)

[ 2008/06/07 22:06 ] comic 非BL | TB(2) | CM(2)

ビーンズ・キャンプ 

実は私、世間の評判に反して依田沙江美さんのBL漫画にあまり食指が動きません。
よしながふみさんや木原音瀬さんもなんですが、私がBLに求めている物語じゃない気がするのだ。
とはいえ、↑の3者とも例外的に好きな作品もありまして、よしながさんは『ジェラールとジャック』が、
木原さんは“吸血鬼”シリーズが、そして依田さんの場合は今回紹介するこの作品がお気に入り♪
一見すると、ショタっぽい雰囲気の三つ子ちゃんモノ…が、実態は…?

(インドの)仏教神話が設定に絡んでくるのですが、不肖の私には元ネタが全く分かりません!
せいぜい固有名詞のいくつかを聞いたことがあるくらいで、その背景や寓話には何も触れられない。
てことで、本日は純粋にボーイズラブにテーマを絞った解説になります。

本命CPは、何と蛇×豚デス!性格属性的には、へたれ(お稚児趣味)×意地っ張り(ホモフォビア)。
紆余曲折を経て、根性の曲がったインテリ蛇が傲慢でオレサマの豚に“受け”の呪いをかける物語。
残りの兄弟も同罪の咎を受け、3匹の子豚ちゃんは“受け”る人間として生涯を送るコトになります。
が、“本命”の動向を陰ながら見守り、場合によっては援護する過程で蛇も墓穴を掘ってしまう(笑)。
結局、彼も(あまり出来の良くない)人間の生を全うする羽目になり、しかも、意地っ張りな“本命”も、
思い通りに彼に落ちてこない!…結局、最後まで二人の恋路は通じているとは言い難い顛末デス。

それゆえ、この作品は未完のBLコメディになってしまっているように私は思います。
この作品の続きは出ないんでしょうか?(少なくとも、現在まで「ディアプラス」に続編は無い筈…)
ついでに、この作品と前後して描かれていた、大学生CPの話もコミックス化を待っているのですが。
もしかして、同人誌辺りで完結編とかそういうオチなんでしょうか?

いずれにせよ、この作品は淫らな少年VS.翻弄される大人という図式に意味が隠されておりまして、
「一本取られたな!」と騙された(=楽しめた)作品でした…“不思議”が深くネタに絡んできます。
私がBL読み初めの頃に買った昔の作品なんですが、今でもたまに無性に読み返したくなります。
そういえば、へたれ攻め萌えの原点だったような気もする…とまれ、ご馳走様でした~♪

<作品データ>
・依田沙江美『ビーンズ・キャンプ』(新書館ディアプラスコミックス)2002.4
ビーンズ・キャンプ (ディアプラスコミックス)
[ 2008/06/05 21:00 ] comic BL | TB(0) | CM(0)

雑記 

私的な短文雑記と備忘メモです。


[ 2008/06/04 00:43 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

KISSと海賊 

この作品には、政治と経済と外交と個々人の思惑が複雑に入り組んだ世界情勢が存在する。
私が“ファンタジー”に本来なら存在すべきと信じる条件設定の全てが、見事に完備されていた。
いつかそのうち買うだろうとは思っていたこの『KISSと海賊』シリーズを、先週末に購入し只今読了。
予定では、1巻づつチビリチビリと読むつもりだったのだが、全然続きが待てなくてほぼ完徹状態。
こんなにハラハラドキドキしながら、登場人物の末路に思いを馳せながら物語にのめり込むのは、
実に幻想水滸伝5をプレイした2006年の春以来じゃないだろうか?興奮未だ冷めやらず、デス。

五百香さんの作品はずっと敬遠していて、最近ようやっと読み始めて“面白さ”に開眼した私なので、
もしかしたら的外れな印象なのかもしれないのだが、やっぱり毒喰らわば皿までの作風に見える。
本作品のアリも、ルビーローズの耳たぶから(恐らく)排泄物まで何なく愛せちゃう強烈な攻めかと。
ルビーローズも愛するアリを助ける為には、自身の可憐な両手を鮮血で染め、親しい味方を盾にし、
それでも尚、“敵”に向かって前進していく気丈な少年。

このファンタジーは、BLよりもルビーローズという温室育ちの王子の成長譚がメインテーマである。
彼は、冒頭であっさりと“帝国”軍に無血開城を許す軟弱な祖国に一人激昂し、皇帝に立ち向かう。
まだ“子供”の彼には、祖国の立ち位置も、帝国軍の思惑も、臣民の“現実”すら見えていなかった。
彼は守るべきものも守りたいものも見えぬままに無謀な行動をし、当然の帰結としてを受ける。
即ち、海賊王国“アリ”の奴隷に成り下がるのである。

よって、物語の舞台は海賊王国<マリーナ>に移り、この国の“内乱”の動向が克明に描かれる。
敵味方を問わずに人命の損失シーンが非常に多く、その描写は大変血生臭くて凄惨を極めている。
そんな“戦争”の過程を冷酷に徹底的に描き続ける五百香さんの筆は、本当に容赦が無い…と思う。
読者の心も麻痺してくるので、何が正しくて何が間違っているのかという正当な評価は困難になる。
何故なら、主役のアリやルビーローズの軽挙妄動で、確かに寿命を縮めた者達もいるからである。
“終わりよければ全て良し”で結果が全ての私も、彼らの“勇気”が内政鎮圧の最短ルートであった、
と明言するのは流石に憚られるような痛ましさが、この過程の内には含まれているのである。

逆に言えば、王国内の不穏な動向に対して“後手”に廻って身動きできなかった賢明な大人達こそ、
内乱騒動の責を問わられなければならないだろうし、そして実際に自身の“血”で償った者達もいる。
彼らは、最終的に無謀とも勇気とも判別の出来ないアリとルビーローズという“子供”に未来を託す。
彼らの“行動”の動機は非常に“個人的”なモノなのに、それでも全てを託す大人が後を立たない。
善良な大人は子供達の活発な“行動”でようやく開眼し、彼らの“盾”として自身の命を尽くすのだ。

闇雲でも計画ずくでも、誰かを守ろうとする行動には他の何かの犠牲を“覚悟”しなければならない。
ルビーローズは、果敢にルビーレイを操って前に進み、囚われたアリを救出する過程でソレを知る。
彼はマリーナ王国の内乱を経て、“守る”理由と結果を受け入れられる“器”を手に入れるのである。

この作品には、初期の宮崎駿作品へのオマージュを強く感じるのは私だけだろうか?
特に、「未来少年コナン」の影響を強く感じる、要するに世界観が本当によく出来ていると思うのだ。
某作品のように名ばかりの“皇帝”じゃないし、“帝国”がを求める理由も内実もよく練られている。
再三の話になるけれど、“独裁者”自体が必ずしも悪という訳では無いのである。

悲劇の原因を個人の“野心”に着せず、“集団”の不透明さや脆弱さに配慮している点も好ましい。
(↑は、一歴史好きの観点です)
要するに、何もかもがパーフェクトに素晴らしいファンタジー小説でした!ご馳走様です♪

<作品データ>
・五百香ノエル『KISSと海賊』全4巻(榎本・画、宙出版シトラスノベルス)2007.10~11
海賊王子の虜囚 (CITRUS NOVELS KISSと海賊 1) (CITRUS NOVELS KISSと海賊 1)海賊王子の虜囚 (CITRUS NOVELS KISSと海賊 1) (CITRUS NOVELS KISSと海賊 1)
(2007/09/26)
五百香 ノエル

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愛の屈辱 (CITRUS NOVELS―KISSと海賊2) (CITRUS NOVELS―KISSと海賊)愛の屈辱 (CITRUS NOVELS―KISSと海賊2) (CITRUS NOVELS―KISSと海賊)
(2007/09/26)
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愛の嵐 (CITRUS NOVELS KISSと海賊 3) (CITRUS NOVELS KISSと海賊 3)愛の嵐 (CITRUS NOVELS KISSと海賊 3) (CITRUS NOVELS KISSと海賊 3)
(2007/10/27)
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海賊王国の永遠 (CITRUS NOVELS KISSと海賊 4)海賊王国の永遠 (CITRUS NOVELS KISSと海賊 4)
(2007/11)
五百香 ノエル

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[ 2008/06/02 21:38 ] novel BL | TB(1) | CM(3)
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