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埃まみれの甘いキス甘いからだ 

いわゆるゴーカン罪は成立しない、と私は思う。
たとえ、矢倉がどんなにその精度の良い視点でもって、その状況の詳細を訴えたとしても、だ!!
男同士だったから現行の日本の法律では裁けないのは勿論のこと、これを男女に准えたとして、
裁判官も陪審員も「いや、でも君達どう見たって…」ってお茶を濁したくなると思うのですけどねー。

てことで、ようやっと大好きな萩野さんの新刊の感想をば。
酔った勢いで意気投合して、うっかり身体まで重ねちゃったロミオとロミオのガテン系ラブでした♪
鳥城あきらさんの認可証シリーズとか、泥臭いブルーカラーなBL設定が萌える方に大変オススメ。
建築業界の構造上の問題に焦点もあてつつ、下請け業者の二代目社長の奮闘記といった印象。

私ごとですが、この作品を読んで父の職場と職人さんの雇用システムが少し分かってきたかも?
会社は会社なんだけど、半分親族家業というか何というか、今までも不思議に思っていたのだけど、
実家にあるランクルが実は社用車の扱いで、ガソリン代も殆ど払ったことが無かった実態とかさ…。
(某所で某さんにも話しましたが、いつも利用するGSに会社が年間契約で前払いしてたみたいで)
いや、他にも父方の祖母が亡くなる十数年前まで、生家も実は社宅(?)扱いだったみたいで…。

それは兎も角、この作品は親しい相手に借金するコトの後ろめたさを書いているのが良かった!
大抵のBLは借金の形(担保)に身体寄越せみたいな、到底ありえない展開が多すぎるんだけど、
この作品の攻めはお金の重さを忘れることなく、愛しい相手の“信用”を担保に50万を融通する。
あるいは、300万融通するから落ちてくれ、とツンデレ受けにへたれのポーズをとることも出来る。
まあ、村川は一途なプチストーカー的側面もありますが、基本的に男気溢れる精悍な攻めキャラ。
受けの矢倉も、そんな相手だから一層惚れ直して、矜持を全て彼に預けてしまえるんですよね。

気風の良い男同士の、素晴らしき哉!職業BLに仕上がっていると思いますよ。
導入部からして、萩野さんらしいハードボイルドな文章で、男達の行動様式に独自の美学があるし。
一見意味の無さそうな小さな行動(所作)描写に、後になって意味が加わってくる我流のスタイル。
慣れてくると、この硬質でストイックなトラッド・スタイルの小説も、とても美味しく感じられるのです♪
ゴチになりました!

ちなみに、休日に缶ビール+競馬新聞+ごろ寝の攻めに激萌えしたのはココだけの秘密で(笑)。

<作品データ>
・萩野シロ『埃まみれの甘いキス甘いからだ』(蓮川愛・画、フランス書院プラチナ文庫)2008.3
埃まみれの甘いキス甘いからだ (プラチナ文庫)埃まみれの甘いキス甘いからだ (プラチナ文庫)
(2008/03/10)
萩野 シロ

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[ 2008/03/15 18:58 ] novel BL | TB(2) | CM(6)
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Author:tatsuki
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