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BLACK SUN 奴隷王 

小笠原宇紀さんの新刊です!十字軍時代をベースに起こした歴史ファンタジーみたいですヨ。
本来なら、キリスト世界VS.イスラム世界というかなりシリアスな設定図式な筈なんですけどね…、
BL的サービスシーンが旺盛で、色々と突っ込みドコロ満載な展開が本当に楽しかったです(笑)。

まず、俺様強引攻め(バカと紙一重…)のジェマル、彼は計り知れない器とナニを持つ人物でした。
何というか、あそこまで常時下半身が臨戦態勢な人間も珍しい…というかありえない…デス(笑)。
彼の分身は、時も場所も(あまり)相手も選ばずに常に励起状態で見る人を驚かせてくれました。
そうなんです!実は彼、衆人環視の目の当たりにしても、余裕でコトに及べるタイプの人間らしく、
恐らくジェマルの辞書には、羞恥心という単語は存在しません!本当にアッパレな軍人です。

対する受けの主人公・レオナール、神殿騎士という割には祈りのシーンも殆ど皆無なんですが、
彼もなかなかのエピキュリアンでして、イヤだイヤだと口では抵抗しても下半身はかなり正直。
常時ナニかが全開のジェマル相手に、一歩も引けをとらずに彼もよく頑張ってくれてました(笑)。
とまあ、腐の志向者には大変目の保養になる二人でしたが、周囲にはかなり迷惑だった模様。
パンツもはかずに公共の回廊を仲良く(?)闊歩する二人ですからね…周囲の苦労も偲ばれます。

そして、彼らを取り巻く脇役もかなり色濃いですヨ(笑)。
黒髪長髪の冷静な美貌の副官、陛下の道化としか表現しようがない鞭(無知)使いのニコライデス、
一癖ありそうなレオナールの元上官兼初恋の相手、そしてやはり一筋縄ではいかない皇帝陛下…。
驚くべきことに、この作品の登場人物の大半はBL界隈でも珍しい受け志望者ばかりなんですよ。
BL的なジャンル属性区分に倣えば、要するにジェマル総攻め作品なんだと思われます…。
敵も味方も当て馬も、皆等しくジェマルのナニに貫かれたいという欲求(欲望)があるみたい(笑)。

私個人は、こういうトンデモ系BL作品が大好きなんで是非是非オススメしたい一品なんですが、
やっぱり、かな~り読者を選ぶタイプの作品かもしれません…。
ちなみに、小笠原さんの作品は総じて初見では読み取り難いお話が多いので、この点もご注意を!
以上の点を踏まえて、ソレでもと仰る方には是非とも読んで欲しい楽しいBL作品でした。
ご馳走様です♪

<作品データ>
・小笠原宇紀『BLACK SUN 奴隷王』(大洋図書ミリオンコミックス)2007.5
BLACK SUN奴隷王 BLACK SUN奴隷王
小笠原 宇紀 (2007/03/29)
大洋図書
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[ 2007/03/31 19:39 ] comic BL | TB(6) | CM(5)

理不尽な熱情 

今日の感想は、初めて読ませて頂いた洸さんバージョン(雄飛ノベルス)の方ですヨ(念の為)。
いやしかし、何で同時期発売で同一ジャンルで見事にタイトルが被っているんでしょうね(苦笑)。
無難なタイトルだとは思いますが、それほどインパクトも無ければ魅力的でも無いような…。
尤も私の場合、今回はあらすじ買いだったのでタイトルなんてどうでもいい話なんですけどね。

というわけで洸さんは初読みだったのですが、私的には馴染み深くて大変読みやすい文章でした。
女流作家さんの文章というというよりは、何処かオッサン小説の文体に近いモノも感じます(笑)。
勿論、コレは私的にはかなり良い意味で使っています…が、硬派な文章という訳ではありません。
むしろ、文体的には技巧性を極端に排除した軽い文に入るのでしょうが、素朴で大変読みやすい。
私は下手な比喩を多用されたり、感覚的な言葉で埋め尽くされた作品を基本的には好まないので、
こういうライト感覚だけど、ライトノベル的ではない文章は小説のおつまみとして最適に思います。

また、読者と視点キャラ(この作品の場合は受けの矢上)に一定の距離があるのも好感でした。
私は、ライトノベルの一部に見受けられる妙に読者に馴れ馴れしい視点の小説が大変苦手なので、
そういう意味でも、この作品は文体も文章のテンポも心地良く、サクサク読むことができました。
まあ、ストーリー展開的にはやや奔り過ぎの感もありましたけどね(笑)。

で、肝心のストーリーなんですが…私が期待しすぎたというのもあって内容が薄くて少しがっかり。
プロットは大変良かったと思うのです!少なくとも、私の萌えツボを抑えた展開ではあるのです。
父の無実を証明するために、過去の凄惨な事件の洗い直しを一人黙々と遂行する主人公・矢上。
彼はそんな父の被害者の息子と確信的な再会を果たし、運命的な恋の熱情に苦悩します(笑)。
更に事件を追うに連れて(余計な首を突っ込みすぎて)、お約束な拉致監禁の危機一髪な展開も!

が、いかんせん描写が全体的に軽くてご都合主義的で、そういう意味で面白みに欠けるお話な上、
この主人公は、元々ゲイの自覚もあって家族にもカミングアウト済みのリベラルで淡白な気質。
私のような腐の求道者(笑)には、何だか萌え心も自ずと沈静化してしまうような印象なんです…。
尤も、この主人公はやや迂闊なトコロがあるとはいえ、人間的にはかなり魅力的なタイプでして、
BL界隈では珍しく、腹を割って個人的な話をみたくなるようなフレンドリーで聡明な受けなんです。
要するに、割とデキるタイプの等身大の主人公なんですが、主人公向きじゃないんですよね(笑)。

あらすじの通り、ミステリーの定石的展開にページ数を多く割いている作品だったのが災いして、
ボーイズラブの側面は、サービスシーンは割と多いものの恋愛情緒が著しく欠けております。
私は事件の真相の過程が丁寧に描かれているのであれば、この側面の薄さには目をつぶれます。
むしろ、私の妄想力でカバーできると公言しても良い感じですが、結局どっちつかずなんですよね。
事件も恋愛も展開を引っ張りきれずに終始中途半端な印象なので、大味というか薄味というか…。
演出次第じゃ、かなり面白い作品に化ける可能性を秘めたプロットだったと思うのですヨ。
だから余計に、かなり勿体無い作品になってしまったように思えて残念な気持ちでいっぱいです。

結局、一番報われなくて理不尽だったのは、彼ら二人の両親だったような気がしてなりません…。

<作品データ>
・洸『理不尽な熱情』(小山田あみ・画、雄飛アイノベルス)2007.4
理不尽な熱情 理不尽な熱情
洸 (2007/03)
雄飛
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[ 2007/03/30 23:07 ] novel BL | TB(1) | CM(0)

ウンポコ vol.9 

昨日、無事に旅行(と言っても近場)から帰宅しました、少しお久しぶりのtatsukiです。
今回の旅行のお話&写真は、週末辺りにまとめてアップできたらなあと思っています。

てことで、本日はブログ(文章)のリハビリがてら軽めに最新号のウンポコの感想をば。
(実は、ここ数日間全くBL作品を読んでいないので、積読指数が急上昇中なんです…)
このアンソロジーは、いつも次号は無いかも知れないと覚悟しつつ思わず買ってしまいます(笑)。
というか、自分以外にコレを買っている人が本当に存在するのかたまに無性に不安になります…。
いえ、私的には大変満足度の高い、とってもオススメなアンソロジー本の1つなんですけどね。
でも、現実的にはとっても売れていない予感がするのですヨ…。

・堀江蟹子『QPing』
待望のCG表紙で眼福です~♪カワイイなあ~♪
本日、うっかりこの作品の魅力を職場のスタッフに熱く語って布教してしまいました…。
何はともあれ、今年6月にようやくコミックス発売予定とのこと、今からとても楽しみです!
私としては、旧ビブロスの雑誌に連載されていた4コマもコミックス化期待しているんですけどね。
(堀江さんの漫画のためだけに、リブレの携帯サイトともずっと契約し続けているんですよね…)

・ミキマキ「少年よ耽美を描け」
とうとう、腐女子濃度200%は軽く超えていると思われる小清水姉が登場デス!
お姉さんのBL哲学は、案外体系的で理に適っていると思えるから不思議ですね(笑)。
特にポジション萌え説にはかなり納得、BL初心者には一番とっつき易いライン区分かと。
不覚にも、一つ勉強させていただきました。

・久世番子「番線」
私は国語が大嫌いな人間だったので、教科書で何を学んだのかさっぱり思い出せません!
漱石の『こころ』などは、やおい萌えどころか感性的にもさっぱり萌えを感じられませんでした。
むしろ、教科書よりも便覧とか辞書を読む方がずっと楽しかった記憶がありますね~。
ああそうか、要するに私は当時から基本的にノンフィクションの方が好きな人間だったんですね。
丸山真男とか山口昌男とか筒井康隆とか小林秀雄の作品なら、内容がすっと思い出せます。
てことで、文学少女だった久世番子さんとは殆ど共感できるポイントを見出せませんでした…。
まあ、教科書のお問い合わせは私も何度も経験しておりますがね(笑)。
教科書センターは学生時代から興味があったので、いずれ一度いってみたいです。

・三池ろむこ『おむさが』
三池さんのチビキャラギャグ漫画は、本当に久しぶりに読んだような気がします(笑)。
てか、三池さんの相当昔の作品を知っている自分も、なかなかマニアックではありますが…。
ええ、あの懐かしいアンゴラっぽい雰囲気を感じます!今後の展開に期待したいデス♪
余談ですが、三池さんの描く男の子は私全て受けに見えてしまいす…末期症状なんでしょうか?
まあ、薄々自覚してはいるのですが…。

<作品データ>
ウンポコ vol.9 (9) ウンポコ vol.9 (9)
(2007/03/30)
新書館
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[ 2007/03/30 00:00 ] magazine&anthorogy 感想 | TB(0) | CM(0)

ゲーム履歴 

私も思い出せる限りでまとめてみました…が、抜けタイトルが多そうです。
後日思い出したら、チョビチョビと地味に改訂していくつもりです。
ちなみに、タイトルが多すぎるので初期ファミコンは割愛。
ネバーエンディングなMMORPG(要するに私の場合「ラグナロクオンライン」)も同様。
評価は、神→大好き→好き→普通→微妙、そして積ゲーの順に並んでおります。
興味のある方は、↓からどうぞ(長いですよ!)。

<注意!>
私は基本的に節操ナシなので、一部18禁ゲームもタイトル表記しております。
[ 2007/03/24 10:33 ] game others | TB(2) | CM(3)

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 

女性向け美少年同性愛小説のレーベル(ボーイズラブ)P28


さて、何処から突っ込んだら良いのでしょうか?
この評論は、第三世代のオタク向けジャンルを総括している筈にも関わらず、↑の体たらく…。
『動物化するポストモダン』の時よりも、腐女子向けコンテンツに対する認識が退化しています。
ちなみに、ウィキペディアはこちら
この解釈も私としては満足できるモノとは言い難いのですが、とはいえ↑よりはかなりマシ。
著者の東さんが、恐らくこのジャンルに全く興味が無いというのは大変よく分かるのですが、
全くのジャンル素人でも、もう少しまともな認識を有しているように思うのですが…。
私の直感では、BL作品の登場人物の平均年齢は読者の年齢に比例して上昇してる筈です。
あまりに納得がいかないので、こつこつと物理的なデータを収集してみますわ(笑)。

とはいえ、東さん的に肝心の主題&関心はライトノベル美少女ゲームなんです。
↑の2つに関する私の経験値はほぼゼロに等しいので、実態は予想するしかないのですが、
東さんの力説する解釈は、本当に同ジャンルの基底でありメインストリームなんでしょうか?
同質の側面を持つBLジャンルと照合して判断した結果、どうも騙されている気がするのです。
ココで具体例として挙げられている作品は、確かに構造的主題を内包しているのでしょうが、
それがこのジャンル共通の命題かと言えるかどうかは、どうにも微妙な予感がするのです…。
同ジャンルの一部にその種の特殊な仕掛けがあり、ソコに一定の支持を得ているという話なら、
大変よく分かる解説なのですが…。

東さんは、ラノベや美少女ゲームを一般的に開かれたモノにしたいと志向しているのでしょうが、
その行為自体が、同ジャンル内の上下構造を生む危険性を侵しているようにも見えるのです。
(ちなみに同様の危惧を昨今、私はBLジャンル周辺においてもよく感じます)
無意識的になのか意図的になのかは分かりませんが、ポップでポルノグラフィックな作品群を、
取るに足らないモノとして、ラノベや美少女ゲームというジャンルから切り落としていませんか?
そもそも、ラノベも美少女ゲームもBLジャンルも清濁混交の多様性こそが魅力の源泉なのでは?
(私は少なくとも自身が愛好しているBLジャンルについては、↑を確信しております)

いえ、私も一部のゲームや小説や漫画作品で、東さん流の作品の見出し方をするタイプなので、
本質的には同じ感覚を共有しているようにも思うのですが、ソレゆえにですね…逆にかえって、
自省も込めて斜に構えた態度になってしまうんです、そういう意味では本当に申し訳ないです。

一方で、自然主義的読解環境主義的読解の2つの批評パターンの提示は、目から鱗でした。
以前から、私のBL作品に対する感想は2つのパターンがあるっぽいと自覚してはいたのですが、
ソレをきちんと言語化することが出来なくて、今まで何度ももどかしい思いをしてきましたし…。
が、コレにて気持ちはスッキリです。

要するに、私の感想は主題によって自然主義的だったり環境主義的だったりと一貫性に欠けます。
即ち、自分の感覚的には萌え軸(感性)脱萌え軸(理性)の感想がないまぜなんですね(笑)。
自分の感想の土台が分かっていなかったものですから、そもそも批評が無理な訳でして…。
まあ、でも今年は一本くらいまともなレビューを企ててみたいと目論んではいるのです。
よろしければ付き合ってやって下さいませ。

あ、最後にBLの原理について一言!BLは最初がなので元から次元が一個多いです。
A→Bという無限大の経路と同じ確率で、A←Bの経路も背後に無限に控える複雑な構造です。
必ずしも↑が理由という訳では無いのですが、物語レベルの脱構築を試みた作品はかなり稀。
円陣闇丸さんの作風は、そういう意味でもやっぱり大変異色だと思われます。

<作品データ>
・東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』(講談社現代新書1883)2007.3
ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2
東 浩紀 (2007/03/16)
講談社
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[ 2007/03/24 00:42 ] non-fiction | TB(4) | CM(0)

2月の読了本 

3月も下旬の今日この頃ですけどね…。

2月は全16冊読了(既読作品2)…読書に対する情熱が低下していて極端に少ないです。
只、逆に感想アップ率は異様に高い月だった模様。

以下羅列、ジャンル不同の読んだ順です。


[ 2007/03/22 19:40 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

緋い月 

これは、当たりです!私にとって、アルルノベルスで初めてのホームランでした。
mimuさんの感想を読んで以来ずっと気になっていたのですが、レーベルに一抹の不安を感じて、
暫し様子見してしまいました…只今、軽く後悔しております、本当に楽しい作品でしたヨ。
何はともあれ、ご馳走様です♪

さてさて、かなり本格的な任侠モノですよ、時代は明治初期…極端な欧化・近代化政策を前に、
一見、時代錯誤にも見える義理と人情で一家を守ろうと奮闘する竹居一家の三代目・七弥。
彼は女形も凌ぐ美貌の持ち主らしいのですが、この新米親分はどうも極度のシャイボーイ
腹の内を腹心の子分衆(+読者)にすらちっとも晒さないモノですから、不信感も自ずと募る訳で。
にも(七弥自身は気づいていないみたいですが)にも敵は多く、事態は軽く一触触発の危機。

そんな中、不意に現れたのが鬼の刺青を背負う渡世人・政一でした。
彼は実に男気溢れる風体で、幾度も七弥(と竹居一家)の絶体絶命の危機を救うのです。
私は、未だかつてBLジャンル界隈にて彼ほど純粋に格好良い攻めを見たことがありません!
受けの七弥一筋に、拳や太刀を振るい、小指を詰め、最終的には育ての親ともケリをつける攻め。
物語中盤までは、本当に怖いくらいに七弥と我々読者の理想をついた都合の良い攻めなんですよ。
が、彼には鬼を背負うだけの暗い闇や過去も当然ある訳でして…。

物語終盤の展開部にて、事態は意外な方向に転びます。
今回はあらかじめ他の方の感想を読んでいて、話の転び方を前以て知っていたにも関わらず、
七弥同様、すっかり政一に惚れこんでしまった私も、かなりしんどい思いをさせられました…。
いえ、結局はハッピーエンドなんですけどね…ちょっと作品にのめり込み過ぎちゃったみたいで。
やっぱり、一時とはいえ最も信用していた人間に裏切られる一幕というのはツライですよね。

ちなみに、主人公の七弥の方はいかにもなヒロイン気質で、私自身はあんまり好きではないです。
一家の親分とはいえ、彼の心は殆ど政一一色で彩られておりますから、彼の今後も少し不安。
最後は身も心も許した文字通りの懐刀・政一を掌握しますが、色ボケは少し抑えて欲しいですね。
こういう雰囲気の二人は、甘い時間を極端に削ったギリギリの関係の方が萌えますので(笑)。
てか、実はこの作品は色ボケに堕し無ければ続きが読みたかったり…アンケ葉書送ろうかしら?

そして、最後に唯一にして最大の不満点を一つ…即ち、序盤の文体ないし文章の視点です。
私は結局二度も読み返したのですが、あまりに視点が多重化ないし錯綜していると思うのです。
受けの七弥を筆頭に、攻めの政一、腹心の千蔵、当て馬の佐太郎に加えていわゆる俯瞰視点。
更に、池戸さんは実は初読みなのですが、極端に文章の主語や目的格が少ない方みたいでして、
私が読みなれていないというのも原因なんでしょうけど、会話文や-で示される心理描写が、
一体誰が誰に伝えている言葉なのかが大変読み取りづらく、私は何度もそこで躓きました…。

ストーリー中盤以降は視点がほぼ七弥に固定されますし、政一の大立ち回りのシーンなどは、
動きのある見事な文章捌きを感じるので、決して文章が拙い作家さんでは無いと思うのですが、
だとしたら、序盤の多重視点の意図は何なんだろうと只今大変気になっているトコロです。
私が知らないだけで、何処かできちんと確立されている小説技法の一つなんでしょうかね?

<作品データ>
・池戸裕子『緋い月』(有馬かつみ・画、ワンツーマガジン社アルルノベルス)2007.3
緋い月 緋い月
池戸 裕子 (2007/02)
ワンツーマガジン社
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[ 2007/03/20 19:32 ] novel BL | TB(1) | CM(2)

やおい度チェック 

こちらより。

何処か遠くへ逝きたい……

この欲望的な手の早さ 

あなたが私にくれたもの~、ちょっぴりへたれな萌え作品~♪
大好きだったのに~名前が変わっていたなんて~♪

うっかり気づかずにスルーしてしまったこの作品、奇遇にもまたもゆちゅ♪さんのブログで発見、
大慌てで近くの書店に駆け込み、無事購入(笑)、パティシエのお話の続きが読めて大満足です♪
そして、冒頭は知る人ぞ知るあの懐メロの替え歌、幸せモードでやけにテンション高いですヨ!

で、そうなんです!今は無き「Basil」周辺で、たまにこの著者の作品が掲載されていたのですが、
雑誌掲載当時と全くペンネームが違っている上に、表紙の絵柄もかなり変わってしまっていた為、
アクアコミック発売日にちゃんと目にしていたのに、全く気づきませんでした…うぅ、不覚。
思えば、この著者とせのおあきさんと上田規代さんの為だけに同雑誌を買い続けていたのでした。
兎も角も、これにてようやく「Basil」とその姉妹アンソロ本のBNを処分できそうデス(笑)。

■オーバープルーフ~この欲望的な手の早さ
パティシエ×新米バイトのイチャイチャラブコメ♪私が当時、大、大、大好きだった短編デス。
この作品はアンソロジーの「料理人(コック)」特集の掲載だったのですが、圧倒的に面白かった!
ずっと続きが読みたくて仕方なかったのですが、ようやく夢が適いましたが、でも未遂です…。
彼ら二人が、本当の甘い関係に移行するのはいつなんでしょうか?

■それでは良い休日を~それでは良い休日を 2
この作品は、「BLTV放送局」と名を打ったアンソロジー企画の掲載でした(笑)。
バラエティ放送作家×硬派な放送作家(ヘタレより大型犬×美人メガネのティーンエイジャー)♪
お互いがお互いずっと年上の先輩と思っていたのに、実際に出会ってみたら…というお話です。
メガネ派には堪らない典型的なエロメガネ君だったかと(注、私はメガネ萌え指数が低い)。
アンソロの企画は?な感じでしたが、業界独特のネタ満載でお仕事シーンも楽しい作品でした。

■まいにち、毎日。~まいにち、毎日。2
このお話は、おバカな美人先輩×大型犬後輩の体育会系な雰囲気が濃厚な高校生ネタ。
世間的に見てどう考えても受け攻めが逆な二人なのですが、だからかえって新鮮デス。
でも、私はリバーシブルな展開も見たかったかも…、ちなみに扉裏のおまけはこの二人。
表題作や同人誌の印象から、この著者のエロシーンはあっさり目の印象を受けていたのですが、
ちゃんとPで始まるナニというか棒も描いていらっしゃったので、私は少し驚きました(笑)。
いえ、嬉しい誤算なんですけど♪

■君に恋うこの罪を~君に恋うこの罪を 2
主従ネタは良いのですが、この作品は他の作品に比べるとプロットの練りが甘い印象。
シリアスなのかコメディなのか、イマイチお話のトーンが掴めなくて少し残念でした。
終わり方も中途半端で、この主が受けだとかなり私好みではあるのですが、逆の可能性もアリ。
ビジュアル的には、一番私好みのイラストなんですけどね~。

■熱速パンチ
エロエロな高校生同士~♪愛情よりも欲望に忠実な二人でした(笑)。
気丈な受けに激萌え~、最後の最後で濃い目のエロが読めて大満足♪
ご馳走様です!

<作品データ>
・ミズノ内木『この欲望的な手の早さ』(オークラ出版アクアコミックス)2007.4

この欲望的な手の早さ この欲望的な手の早さ
ミズノ 内木 (2007/03/12)
オークラ出版
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[ 2007/03/17 13:50 ] comic BL | TB(54) | CM(4)

くいもの処 明楽 

ヤマシタトモコさんの初コミックス、某書店で不意に見つけて思わず購入してしまいました。
一応、新刊コミックスの筈ですよね…東京漫画社さんは発売日がイマイチよく分かりません。
まま、何はともあれコレは久々に当たりなBLコミックでしたヨ!ご馳走様でした~♪

小さな居酒屋を舞台に繰り広げられる、美形バイト×三十路店長年下攻め劇場ですよ!
BL区分的には乙男系ツンデレ×へたれダメ男系、要するに私好みのシチュエーションです。
それにしても、私はこのブログで「へたれ」だの「ツンデレ」だのと通算何度語っているのやら…。
コレばかりはもう自分でも全く制御できる気がしません…だって、本当に大好物なんですもん!

が、この作品、私的には明楽×鳥原攻守交替(リバーシブル)シーンも実は見たかったです。
鳥原が店長にあまりに激ラヴだったので、彼の襲い受けシーンも見れるモノと期待してました(笑)。
私は基本的に年下攻めより年上攻め嗜好が強いので、実際逆の方がかえって萌えるのです。
勿論、ストーリーの雰囲気(+帯の文面)から、鳥原×明楽なのは重々分かってはおりました。
でもね、リバもいけそうな二人に見えたので、最後の最後まで逆の姿も期待していたのです(笑)。

大体、明楽のような三十路へたれが一旦足を開いたら、もう向かうところ敵無し状態なんですよね。
ラストには、大人の余裕でもって騎乗位まで披露してくれました…いや、別に良いんですけどね…。
でも、年下美人にマジな告白されてどぎまぎしていたストーリー序盤の彼のコトを思うとですね、
何だかとても遠いトコロにまで来てしまった気がしなくもなく…何なんでしょうね、この気持ち。
いずれにせよ、年下の鳥原は今後もこのダメ親父(予備軍)明楽に振り回される日々なんでしょう。

いや、まあ、これも一つの愛の形なんですけどね。
この場合、ダメンズな年上に惚れてしまった鳥原の方が観念するしか無いですよね。
もしくは、彼も少し大人になって愛する人に尻を差し出すくらいの余裕(勇気)を示すとか(笑)。
それが、鳥原と店長の年(価値観)の差を埋める最短経路だと私は思うのですけどね。

<作品データ>
・ヤマシタトモコ『くいもの処 明楽』(東京漫画社マーブルコミックス)2007.4
くいもの処明楽 (MARBLE COMICS)くいもの処明楽 (MARBLE COMICS)
(2007/03/15)
ヤマシタ トモコ

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[ 2007/03/16 21:11 ] comic BL | TB(2) | CM(6)

仲神家の一族 

私がたまに(しょっちゅうかも…)雑誌の「マガジンビーボーイ」(リブレ)を買ってしまうのは、
主に倉科先生とこの作品がお目当てだったりします(だから今月は久々に買ってません)。
こういうどうしようもないタイプのコメディBLも、実は大好きなんですよね(笑)。

本当に語るようなあらすじも無いようなシリーズなんですが、要するに宇宙人一家・仲神一族の、
これも一つの心温まる(いえ、正確には笑いすぎて腹が痛くなる)ホームコメディなんですよ。
元々は、アクの強い仲神家の次男兼教師に恋をしてしまった男子高校生・永の受難の日々、
といった印象のシリーズだったのですが、シリーズを重ねて後半ではほぼ彼は主人公降板、
2巻最後の中編では、仲神家三男・鷹丸の初恋に焦点が絞られちゃったりしておりまして、
いよいよ永も報われない(一線も越えられない…)、可哀想な主人公なんですよね(笑)。

私はホームラン・拳さんのシリアスストーリーには全く萌えを感じることが出来ないのですが、
こういうノリのドタバタコメディだと、お気に入りなBL漫画家さんの一人になります♪
実は1巻は旧ビブロス版も所有しているのですが、書き下ろしが増えていたので思わず購入。
リブレ商法に見事にハマっている自分に情けなさを感じつつも、実は結構満足していたり…。

ところで私、実は仲神家は基本的に全般的に攻め気質の一族だと推測しているのですが、
もしかして、また801的には完全な負け組だったりするんでしょうか?
具体的には、朱鷺緒×永、雉ノ丞×ひばり、鷹丸×雪だったりしちゃう訳なのですが…。
特に譲れないのは雪です!過去の経歴からして彼は受だと信じているのですけどダメですか?
いつも、CPパターンはマイナー嗜好で本当、スイマセン、ハイ。

<作品データ>
・ホームラン・拳『仲神家の一族』(リブレ出版ビーボーイコミックス)2007.3
・ホームラン・拳『仲神家の一族~悪魔来る~』(リブレ出版ビーボーイコミックス)2007.3
仲神家の一族 仲神家の一族
ホームラン・拳 (2007/03/01)
リブレ出版
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仲神家の一族?悪魔来る? (ビーボーイコミックス)仲神家の一族?悪魔来る? (ビーボーイコミックス)
(2007/03/10)
ホームラン・拳

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[ 2007/03/13 20:45 ] comic BL | TB(4) | CM(0)

NO.6 #2 

我が最愛のネズミと紫苑にようやく再会♪し・あ・わ・せ~♪
特にネズミ(イブ?)!彼は私の理想の少年、いえ、より正確には理想の誘い受け少年。
ビッチでクールでスマートで、そんな美しい少年に年甲斐も無く恋焦がれております(笑)。
いや、コレ本当に堪らない萌え小説ですね、これは最早ジュヴナイル小説とは呼べない代物。

だって序盤から、紫苑は↓だもん。

「きみに惹かれている」


「じゃどう言えばいい?愛してるって言うのか?」



天然で無邪気な紫苑の言葉に、ロマンチックなリアリストのネズミはタジタジです(笑)。
もう、何ていうか全開なんですヨ…この二人、この設定、そして何より作者のあさのさん自身が。

一方で、仇役の面子も私の期待を裏切りません!

「ほんとうに美しいものは、肉眼で見ることはできない。肉眼で捉えることのできるものなんて、たかが知れてる」


「生体解剖か。それもいいな。身体の隅々までしらべてみたい。しかし、その前に……やはりサンプルだ」



そして、最後にはとうとうネズミまで…。

ネズミが微笑む。裁きを下す神のような、傲慢で優美な微笑み。


「おれとNO.6、どちらを選ぶ?」



これはもう、私のような腐女子の為のネバーエンディングストーリーとしか言いようが…。
↑の引用は全て私の妄想じゃなくて現実、全くもって都合の良すぎる夢が見れる作品です(笑)。
一応今回の伏線を拾うと、今後はこの二人の特別な関係には深い亀裂が入りそうなんですが、
それもまた一興、私の方も耐えて忍んで萌え続けてやるぜ、と気合十分にスタンバってます。

覚悟完了。

要するに、一刻も早く続きが読みたいのです!(にしても、次回配本は何時なんでしょう?)
そして、兎も角もご馳走様でした♪今日はいつも以上に萌えを堪能したような気がします。
(ぶっちゃけ、BL読んでいる時以上に変なニヤニヤ笑いで読んでしまいました…)

<作品データ>
・あさのあつこ『No.6 #2』(講談社文庫)2007.2
NO.6  〔ナンバーシックス〕  ♯2 NO.6 〔ナンバーシックス〕 ♯2
あさの あつこ (2007/02/10)
講談社
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[ 2007/03/13 19:46 ] novel 非BL | TB(2) | CM(6)

元彼カレ 

本当に本気で3P三角関係でした…これはいわゆるフレンチスタイルになるのかしら!?
玉木さんの作品の持ち味がイマイチ掴めなくて、ただ今激しく混乱中、許容幅は結構広い模様。
これはこれで興味深い作品でしたが、『月にむらくも』シリーズを想定していると度肝抜かれます。
いや、びっくりです!しかも、このテーマをまさかのディアプラスレーベルでお目にかかるとは!
作者的にもレーベル的にも、ある意味とても衝撃的な作品でございました。
結論から言えば、私的にはBL軸とは全く別の次元で楽しい作品だったので、実は大満足♪
たまには、こういう異彩を放った作品も良いですよね(笑)。

↑読後、私の大好きな恋愛映画『存在の耐えられない軽さ』という作品を思い出しました。
(M.クンデラの原作小説も読んではいるのですが、映画版の方が個人的にはオススメです)
浮気性の夫に、とうとう愛想をつかした妻の故郷に帰る旨を書き残した手紙の中の一小節が、
実はこの作品のタイトルなんですが、要するに夫の恋愛関係の軽さを揶揄っているのですね。
一方のこの妻は、夫への恋愛感情が重すぎて、辛くて、弱者の自分は弱者の故郷へ帰るのだと、
そう結論して、東西冷戦真っ只中の危険なチェコに帰ってしまうのです(夫はすぐに後を追う)。
ここに、軽い男重い女という恋愛局面におけるある意味普遍的な重力構造が垣間見えます。
もしくは浮ついた男のめり込む(沈み込む)女、いずれにせよ恋愛主題の定番中の定番(笑)。

で、今回の玉木さんの作品ですが、こちらはBL小説ですから女性はメインでは出てきません。
その代わり、優柔不断で少し面倒くさそうなタイプに見える受け(つまり主人公・透)が登場します。
実はあらすじを読んで、今カレの浮気性に愛想尽きて元彼と縁りを戻す話だと予想してました。
が、結果は冒頭の通りのソレでして、換言すれば「3人で愛し合いましょう♪」なんですよね。
これを恋愛小説として読み込むと、流石の私もどう受け止めればいいのか判断に迷います。
いや、3人がその関係で幸せなら部外者がどうこう言うようなコトではないのは勿論なんですが、
まあ、はっきり言うとですね、どの登場人物にもかなり感情移入しづらい構成になっております。
逆に、どの登場人物とも一定の距離を置いてこの関係を眺める分には、十分に楽しい展開です。
トリオ漫才のノリにも似た、ライトコメディ作品としては上出来の部類に入るかと思われます。

が、更に問題なのは、彼ら3人がそれぞれガッツリとセクシャルな関係を結んでいる現実でして…。
頭も心も下半身も軽い(orユルイ)3人だから、実にお似合いの幸福な結末と言っていいのかな?
類似テーマ作品がイマイチ思いつかないので、どうにも今回は結論に一抹の不安が残ります。
でもこの3バカトリオ(←あ!)、案外この関係が長続きしそうな気がしてくるから不思議です(笑)。
要するに彼らの関係は、常識的人間の理性を軽く超越したニュータイプだったというコトで。
著者本人が「やってしまったなー」とおっしゃっている通りな部分も無くも無い気はするのですが、
いや、私的にはかなり楽しかったでヨ、ご馳走様です♪

<作品データ>
・玉木ゆら『元彼カレ』(やしきゆかり・画、新書館ディアプラス文庫)2007.3
元彼カレ 元彼カレ
玉木 ゆら (2007/03)
新書館
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[ 2007/03/11 21:54 ] novel BL | TB(4) | CM(8)

wish 

私、月村さんの作品は大概読んでいると自負しておりましたが、これは初めて読みました。
文字通りのデビュー作品だそうで…こういうBL世界は、本当にこの著者にしか許されない独壇場。
いや、大好きです!本当に大好き♪号泣しすぎて、ただ今とても目が痛い感じです(笑)。

本作品には3人のツンデレが登場致します(実際には、主人公の尚也は微妙なラインなんですが)
内訳は、主人公で受けの志田尚也、主人公の義理の叔母、そして攻めの高野の妹の捺美の3人。
攻略難易度は、捺美>主人公>叔母の順番で高そうです(後年、捺美を落とした裕一郎はスゴイ)
ツンデレソムリエ(オイオイ)的には、主人公の叔母さんの台詞が一番萌えるのですけどね(笑)。

「ああ、一応、あなたの分もあるのよ。色違い。どうせ気に入らないでしょうけど」


「どうせ私が何言ったって、素直に受け取ってくれないんでしょうけど、身体は大事にしなさいよ。」



等など、言葉の随処から感じられるツンの部分デレの部分のバランスが絶妙で理想的です。
主人公の尚也は、彼女になんかに比べるともう一段階性格的な屈折度が高くて萌えづらいです。
が、逆にその分読者には自己投影し易い部分を孕んでいる(計算されている)ようにも見えます。
そして、最後に妹キャラ捺美、彼女のほの暗い欲望は行動の端端から窺い知れるのですが、
性格的な頑なさが他の追従を許しません!が、ゲーマーとしては彼女落としてナンボかも(笑)。

そして、このネクラな3人は当然の如く大変相性が悪い、それが本作品のメインテーマなんです。
BL局面的には攻めの安定度が高い作品ですので、受けのグルグル以外に障害は無いのですが、
この前述の義叔母と義妹が、主人公と高野の恋路と人生をことごとく邪魔してくるのです(笑)。
が、↑はあくまで尚也視点の話で、実際には主人公の性格的弱さ(諦めの悪さ?)が最大の障害。
帯の文面にもあるように、幸せになる義務を一番怠っていたのは主人公本人なんですね。

大体福祉国家日本にて、主人公のような境遇はもう少し色々保障される筈ではないでしょうか?
(そもそも、弟にしろ主人公にしろ授業料その他項目に保護者の身分証明欄は必須では?)
というか不運にも生活環境が変わってしまったのに、従来の生活水準を維持したいなんて願望は、
はっきり言って傲慢ですヨ、不幸な巡り合わせには同情しますが深窓のお姫様じゃあるまいし…。
この種の不満と言うか疑問は、月村さんの作品に限らずBL作品の一部でよく思うことなんですが、
BL界の(一部)受け君は、不当に不毛な借金をし過ぎですよ!(本作の場合はローンかな…)。

されど、これはデビュー作、こんなつまらない細かいトコロ突っ込む読者もみっともないですよネ。
私は基本的に月村作品は大好きですし、今回も恥ずかしながら大変よく泣かされました(笑)。
特にリアル人生がシンドイ時のカンフル剤的効用を、この作者の作品にはいつも感じます。
今回もご多分に漏れず…、デビュー当時からこの種のカンフル効果を楽しめる作風であることは、
月村さん作品の大ファンである私が保証しましょう、大変オススメです!ご馳走さまでした♪

そうか。黙っていたら本気にしてくれるのか。
僕は貝のように口を閉じて、高野さんを見つめた。



ちなみに私、↑の2文だけでこの作品はもう大満足♪
補足すると、主人公が一世一代の覚悟で誘い受けようとする重大なシーンです。
月村作品の魅力は、この2文に凝縮されていると言っても過言じゃないと思います。

<作品データ>
・月村奎『wish』(橋本あおい・画、新書館ディアプラス文庫)2007.3
WISH WISH
月村 奎 (2007/03)
新書館
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[ 2007/03/09 14:43 ] novel BL | TB(1) | CM(4)

くちびるに銀の弾丸 

秀香織里さんは、世間的には大変評判の良いBL作家さんの一人なんですが、残念なコトに、
どうも私とは全然萌えツボが合わないみたいです…うぅ、今回の感想は激しく微妙、ご注意を。
正直な話、この作品は物語中盤の120ページ辺りから余りに眠くて挫折しそうになりました。
それでも読みきったのは、このお話のオチが気になったのと、タイトルの由来が知りたかったから。
そして、最後まで読んで然したるオチも無かったという事実に愕然、本当に相性が悪いぽいです。
てことで、以下はいつもの強烈な誤読(ファンの方は読まない方が賢明ですヨ)…トホホのホ。

ゲーム業界ネタということで、恋愛(エロ)ゲームに引っ掛けた展開を当然予想していたのですよ。
が、結果は全く恋愛ゲームとは呼べない展開、どころかエロゲーとしてもかなり微妙なラインです。
この作品の主人公CPは、ロクにフラグも立っていないのに酔った勢いでベッドイン、しかも、
その後もさっぱりそれっぽいムードが感じられないのですが、何故かお付き合いを始めます(笑)。
視点キャラでありながら、攻めの澤村のロクデナシさ加減は後述するにしても、何と言いますか、
私のようなゲーマーからこの作品を見た場合、ゲームバランスが非常に悪い仕様なんです。
フラグと言う名の分岐過程も経ずにエロに突入出来るのも謎ですが、その後の二人の対話も、
恋人同士の甘いトークからは程遠い印象で、会話が終始インタビュー記事みたいなんですよ。
極個人的な観点ですが、この二人にはリアリティどころか人間らしさも感じられませんでした…。

そして、主人公兼視点キャラの澤村朗。
下半身にだらしがなくて、基本的に他人を見下して嘲笑う人でなしな属性なのは兎も角として、
何で常時スカウターを装着(もしくは魔法のライブラ)して他人を観察しているのでしょうか?(笑)
しかも、人とコミュニケーションを取るのに常に過去のデータと情報を参照して機械的に反応、
脳内で情報分析を試みる姿は、頭脳明晰な人間というよりむしろ非人間的存在に見えます。
ココだけの話、彼は何らかの人間未満のAI的存在だったのではないかと実は疑ってました(笑)。
傲慢な人間は実際存在しますし、人間誰しも傲慢な性質というモノを持ち合わせてもいますが、
彼の傲慢さは、度が過ぎて私的にはありえないレベルでして、とても人間とは思えないのです。
何となく、映画『2001年宇宙の旅』に登場するHALというコンピュータと同じ匂いを感じるのですヨ。
人間ってどんなに身近な相手だとしても、自分以外の他人を全て理解するのは不可能です。
が、この主人公は恋人(?)の水嶋の全てを分かったつもりでいるのです、私には解せません…。

で、苦肉の策として私が予測した結論が、↓です。

『恋人はセクサロイド!?』(注、←は水嶋視点)

ええ、勿論外しました(笑)。

まあ、こんな冗談は置いといて、少なくとも受けの水嶋の恋愛スカウターは壊れていますよね?
私が水嶋なら、間違いなくへたれツンデレの木内相手に襲い受けるトコロなんですけどね…。
(そして、澤村なら同じくへたれツンデレの木内を調教するフラグを選びますけどねw)
てことで私、一番のお気に入りキャラは人間的な弱さとダメっぽさを垣間見せてくれた木内です。
ああ、そうか!つまりは私の萌えスカウターが一番壊れているんですね…本当、失礼しました~。

<作品データ>
・秀香織里『くちびるに銀の弾丸』(祭河ななを・画、徳間書店キャラ文庫)2003.9
くちびるに銀の弾丸 くちびるに銀の弾丸
秀 香穂里 (2003/09)
徳間書店
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[ 2007/03/07 22:12 ] novel BL | TB(1) | CM(0)

Jガーデン 

何とか今回もJガーデンに参加することが出来ました!(私は一般ですが…)
といっても、仕事をジャスト11時に切り上げて乙女会場に向かったので、入場は11時半くらい?
まあ私の場合、会場着が開場時間より遅いことが実は当たり前なので、いつも通りですね…。
カタログは予め購入しておいたのですが、今回は全く事前にチェックして来なかったので、
会場に入ってまずは軽く後悔…しかも、コート着てたのでとても暑かった!(苦笑)。
取り合えず、前回と同じ場所と伺ってスペース配置を確実に把握していたAさんのサークルへ。
前回や前々回とうって変わって、今回は殆ど並ばずにサクッと購入出来ました。
あとは、もう壁~島中をマメに眺めつつ移動移動、実はAさんしか目的が無かったので…。
冬コミで手に入れたいと思っていた新刊は、殆ど手に入れちゃってましたからね~。
それでも、少しは購入しましたが、過去最高にM(萌え)出費を抑えたイベントになりました(笑)。

むしろ、私的には思いがけずオタ友(先輩?w)と801トークで熱くなれたのが大収穫です!
基本が801畑の方だから、Jガーデンに来てるとは全く予想もしておりませんでした。
彼女のお友達2人を紹介してもらい、4人で魔法学園喫茶(?)で遅めのティータイム。
その後はデニーズでディナー、その間4人で延々と熱き801トークを繰り広げておりました!
しかも、お一人が例の801カルタを所有してる由、今度別の機会にカルタ会を催そうとのこと。
機会があれば是非!とっても楽しみです~。

てか、我々4人乙女の聖地から駅まで、常時チャック全開でした…やっぱり少し後悔…。

[ 2007/03/06 19:57 ] 同人関連 | TB(0) | CM(2)

王子様の正妃 

ツンデレ花嫁テラモエス~♪
アラブモノならぬ、インドモノBLはこのジャンル初でしょうか?とっても楽しかったですヨ。

全く機能していない双子トリック
泥棒一家(?)ミヤタ家の全貌
魔女のお告げでお妃認定されるクシルナート王国
視点がコロコロ切り変わる会話文体

とまあ要するに、突っ込みどころ満載のドタバタラブ(?)挙式コメディなんですが…。
アズレーベルは割といつもイロモノ設定が多いのですが、私は実はこのノリ嫌いじゃないです。
てか、むしろ大好きかも…ここまで徹底されると逆にいっそ清清しい気分になるから不思議です。

そして真紫の典型的なツンデレ姫ぶりが激萌えなんですよ、涎が思わず垂れてしまいそう…(笑)。
ベッドシーンまでの道のりが結構長くて、気の短い私にはなかなか辛抱堪らなかったのですが、
いざ突入(挿入?)の際の、彼の可愛らしさといったら!私だって出来ることなら嫁にしたい!
この鉄板なツンデレ設定が実に愛しくて、萌えでして、他のコトは一切気にならなくなりますよ。
丼飯を軽く三杯は提供してくれるような萌え作品でした、ご馳走様です♪

<作品データ>
・夜月桔梗『王子様の正妃』(緒田涼歌・画、イーストプレスアズノベルス)2007.3
王子様の正妃 王子様の正妃
夜月 桔梗 (2007/03)
イースト・プレス
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[ 2007/03/05 18:34 ] novel BL | TB(1) | CM(2)

ずっと君が好きだった。 

ガッシュ文庫にしては珍しく、比較的満足度の高い軽妙なラブコメディでしたヨ。
前作は著者本人が話が暗すぎた、と語っていて一体どんな作品だったのかと思ってみれば…、
アレだったか…私が去年読んだBL作品で確実にワースト3に入る後味の悪い作品でした(苦笑)。
余りに結末が頂けなさ過ぎて、このブログに感想を残すことすら放棄してしまった作品でした。
後書きを先に読んでしまって、本編に対する一抹の不安が募ったものの、結果的には割と満足。
いつもの夜光さんの作品とは少し温度が違う気もしましたが、たまにはこういう系統も悪くないです。
まあ、手放しで褒めるには、ちとエピソードが物足りない印象も受けましたが…。

本作品の主人公である裕紀は、人として大変重要な要素が何か致命的に欠けている青年です。
故に、比較的顔が良いので女の子にはもてるのですが、彼女らと付き合っても長続きしません。
高校3年のある日、彼はとうとう八木という剣道部主将の好青年からも告白されるに至ります。
が、裕紀は「5年間好きでいてくれたら、お前のこと好きになるよ」と、根拠不明の謎の予言を残し、
かの青年(八木)のかけがえの無い5年間を無邪気に奪い、お友達ごっこを始めるのです(笑)。

さて、この主人公に欠けていたモノとは何でしょう?思慮?節操?配慮?それとも心自体?
以下は、現在ブログ更新休止中の「ほもほも日記」秋花さんのコメントからの引用。

>夜光花さんの描く受けは、心が不感症な人が多めな印象です。

実は、この秋花さんの的を得た1行で、この主人公にまつわる全て謎が解けてしまいました(笑)。
心が不感症(鈍感)だから、彼は自分に好意的な相手に対してはかなり無防備というか無頓着。
天然という性格属性だけでは到底許容できない、致命的に先天的な心の欠陥があります。
まあ、要するに彼はある意味いつもどおりの夜光さん作品の主人公だという話なのですが…。

この作品がいつもの夜光さんと毛色が異なって見えるのは、むしろ攻めのタイプが違うから。
夜光さんにしては珍しい比較的気弱なヘタレ攻め、つまりCP的にはへたれ×天然になるのですが、
このパターンの相性がイマイチなので、この物語の恋愛の障害は全てはソコに帰する気がします。
どちらも恋愛関係の主導権を握ろうとせずに、お互い受身的に対応しようとするものですから、
関係が遅々として進まず…そして、エロシーンもなかなかお目にかかれず…(笑)。

結局、恋愛の主導権は受けの裕紀が握り、ラストは騎乗位プレイで大団円なんですけどね♪
裕紀はこの5年間で演劇に対する情熱を自覚し、役者として本格的に芝居に打ち込み始めます。
そして、所属劇団オリジナル作品の主役抜擢で、その役柄にのめり込み感情移入することで、
自身の恋愛感覚も自覚(or再認識)し、八木に対する独占欲が即ち恋だと結論づけるのです。
八木への切ない思いを役柄に投影して(逆もまた然り)、鬼気迫る演技で舞台を魅了する裕紀、
ラストは芝居の打ち上げそっちのけで八木を必死で追いかけ、情熱的に彼に迫ります(笑)。

最後の最後でようやく待望の熱い3時間休憩が始まり、この物語の幕は閉じるのでした。

<作品データ>
・夜光花『ずっと君が好きだった。』(文月あつよ・画、海王社ガッシュ文庫)2007.3
ずっと君が好きだった。 ずっと君が好きだった。
夜光 花 (2007/02)
海王社
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[ 2007/03/04 01:25 ] novel BL | TB(4) | CM(8)

銀魂17巻 

そろそろ、銀魂萌え熱も収まってマイブームも終わりかなあ…と思っていたのですが…。
また、新たな燃料投下されていて正直、萌え死にそう…久々に堪らない展開でした。

<作品データ>
・空知英秋『銀魂』17巻(集英社ジャンプコミックス)2007.3
銀魂 第17巻 (17) 銀魂 第17巻 (17)
空知 英秋 (2007/03/02)
集英社
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以下、完全腐脳ネタ注意!

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Author:tatsuki
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