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辺境ブログ総括 

本年は当ブログをご愛顧頂き、誠にありがとうございました。
今年の年明け早々に始めた雑記ブログがここまで細々ながらも長く続くとは、
夢にも思っておりませんでした(私の日記は3日以上続いたことがナイ!)。
貴重なコメントやTBを残してくださった方、こっそり記事を読んで下さった方、
本当に本当にありがとうございました。

てことで、大晦日の本日はひっそりとブログ内に仕込んであったアクセス解析記録を、
一部だけ公開します、併せて本年度のブログにまつわる個人的雑感をばつらつらと。

興味のある方は↓からどうぞ。

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[ 2006/12/31 21:02 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

冬の陣 

夏の巡礼行とは打って変わって、あっさり入場できてびっくりです。
いつもとジャンル構成の日程が違っていたからなんでしょうか?
会場内も通常よりゆったりした雰囲気で、長居が苦痛ではありませんでした。
いつも最初に向かうKさんのサークルが、やっぱり一番長く並びました。
他は外並びのサークルもあったのですが、基本的に殆ど並ばず買えましたよ。
寒かったですけど、いつぞやの雪の日とは違って大変充実した1日でした。
かつて無いくらい、ストレスを感じないイベントだったと思います。
[ 2006/12/30 21:47 ] 同人関連 | TB(0) | CM(0)

【TB企画】BL×B.L.Award 2006 ~小説編 

BL×B.L.TB企画参加

こんにちは、今年も残すところあと2日あまり。
今月発売予定の某ドラマCDの試聴CMを聞いては幸せな気分に浸っている今日この頃です(笑)。

さて、ブログを初めて以来1度はやってみたかった年間マイベスト企画です。
あくまで、自己満足の自家発電企画ですので、ネタとしてお楽しみ下さいませ。
(でも作るのがとっても大変でした…)
某アカデミー賞のように、今回は候補作と受賞作(☆)のラインナップにしております。
対象は2006年に刊行されたBLレーベル作品で、私がブログに感想を残した作品のみ。
かなり限定的ですし、読んでいる作品もBL業界全体から見れば大変少ないので、
しつこいようですが、本当にあくまでネタとして楽しんで下さいませ~。
(ちなみにブログへの感想アップ率は実際に読了した作品の8割程度です)

↓興味ある方はどうぞ
[ 2006/12/29 21:00 ] best | TB(0) | CM(0)

【TB企画】BL×B.L.Award 2006 ~漫画編 

BL×B.L.TB企画参加

小説のほうは、早々に候補作品を挙げていたのですが、漫画はギリギリに…。
久しぶりに、自分の漫画の感想を読み返して唖然としてる今日この頃です。
本当に、読んだ作品の半分も感想を残していない自分にびっくりです。
しかも、どうでもよさそうなギャグ漫画の感想ばかり割と残してるぽいです…。
来年は、もう少しまともな感想を書く努力をしたいと思います、はい。

てことで、漫画は作品賞のみ。
興味ある方は↓からどうぞ。


[ 2006/12/29 19:50 ] best | TB(0) | CM(0)

さよならを言う気はない(BLCD) 

待望のドラマCDをようやく聴くことが出来ました。
感無量です。ご馳走様でした♪
メイン二人の声と演技が、ほぼ原作のイメージどおりで大満足です。
陣内役の森川さんは、何度かお声を聞いているのである程度予測できたのですが、
天海役の小野さんは、文字通り初めて聞かせていただいたのですよ…が、
想像以上に演技が巧くてイメージどおりで、ドラマCDでここまでクラクラするとは…。
私、この原作が本当に大好きで、過去の感想記事も大変暑苦しい感じなのですが、
特にこの受けの天海の女王様ぶりが、個人的にお気に入りだったのですよね。
演じていただけたのが小野さんで、本当に良かった、てかファンになりそう…。

さてさて、一方シナリオの方なのですが、これは少し微妙かもしれません。
私個人は、大好きな原作だった為何度も読み返しているのでさほど気にならないのですが、
このCDだけでは、過去の時系列的な流れとかが随分分かりにくかったように思うのです。
一応流れとしては↓のような感じなのですが…。

・天海(高校生)と陣内(刑事見習い)が出会う
・天海、父親を殺して少年院
・天海、須藤組のカジノで働く
・天海と陣内、思い出の一夜を過ごす
・天海、期間限定で紅竜会会長の愛人に
・天海組発足
・陣内の同僚の古瀬自殺(←古瀬の妹に恨まれる)
・陣内、刑事職退職→しがない探偵業をはじめる
・現在に至る

原作内の回想シーンを、会話とモノローグによる言葉だけで説明するのは、
かなり大変な作業だと思われる上、状況が結構複雑なんですよね…。
しかも一部設定を端折られていたりしますから、余計に分かりづらいのでは?
原作知らずに、このドラマCDだけを聞いた人の感想が気になるところです。

とはいえ、主役のお二人の演技が素敵過ぎて、私は本当に大満足♪
オチもスマートに決まっていて、作品がピリッと締まった感じが致します。
ゆえに現在、かなりハイテンションにご機嫌&幸せモードです(笑)。
不満を言えば、フリートークが無かったことくらいかなあ…。
(ムービックさんはあんまりフリートークを入れない主義なんでしょうか?)

<作品データ>
・「さよならを言う気はない」(英田サキ・原作、北畠あけ乃・画、ムービック)MACY-2131
 キャスト:森川智之、小野大輔、他
Dramatic CD Collection さよならを言う気はない Dramatic CD Collection さよならを言う気はない
イメージ・アルバム、森川智之 他 (2006/12/28)
ムービック
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[ 2006/12/29 12:54 ] CD | TB(2) | CM(4)

半熟オレンジ 

滅多になかなかお目にかかれない、あじみね朔生さんの新刊です。
挿絵のお仕事では、緻密かつ硬質で美しいイラストしか拝めないのが残念なのですが、
久々にこのコミックで、あじみねさんの可愛らしいチビキャライラスト見れて大満足です。
(特に、主人公の幼馴染のナナ君の妹の三つ子ちゃんが可愛いんですよ♪)

さてこの作品、実は雑誌掲載時から大好きなシリーズでございました。
従兄弟であり幼馴染であり、殆ど兄弟のように田舎で一緒成長した昴と隆成でしたが、
昴の両親の離婚が原因で昴は渡米、空手家の昴の父親と隆成は道場に取り残されます。
時が経つこと10年、昴は父親の墓参りのために隆成の住まう故郷に一時帰国します。
(昴がアメリカ人国籍だったら、帰国とは呼べないかも知れませんが…)
物語はそこから始まります。

性格属性的には、朴訥攻め×ツンデレ(へたれ)受け…私の大好物の設定でございます(笑)。
(実は先日読んだ砂原さんの『センチメンタル~』と少し設定がかぶっています)
ナナちゃんやイッちゃんといった幼馴染や、昴を追いかけて来日してきたアンジェラ、
ナナちゃんの妹の3つ子ちゃん達が、場面を引っ掻き回して二人の関係に拍車をかけます。
無骨で無口で不器用な隆成は、なかなかというか全く恋愛の駆け引きができませんからね。
周囲がざわめく事で、二人の関係も徐々に徐々に進展していくハズだったのですが……。

実はラストがですね、急速に怒涛のごとくに展開してかなり強引な力技で終わらせています。
これは、断じて作者のあじみねさんの所為では無いんですけどね…。
掲載誌が休刊してしまったが為の、仕方の無い措置だったのだと思われます。
あと一話分あれば…あんなご無体な展開を経なくても二人は結ばれたハズなのに…。
隆成がちょっと可哀想な扱いです…(モタモタしてたから彼の自業自得でもあるのですが)

確かに隆成は我慢強い反面、不器用な人間なのでたまに行動がイキナリではあるのですが、
それにしたって、あの無理やりな挿入シーンは彼の性格からするとありえません。
本当に唐突だし強引だし、割とそれをあっさり受け止めちゃう昴もアレですし…。
兎にも角にも、葛藤シーンを入れるページ的余裕が全く無かったんでしょうね。
その為に、ラストで読者の印象が悪化してしまうであろう隆成の扱いが不憫でなりません。

このシリーズは雑誌のときから大好きだったので、この最終回を読んだ時は、
別の意味で思わず涙が出てきそうになってしまいましたヨ。
ということで、作品としてのトータルクオリティは自ずと下がってしまうのですが、
それでも、この二人のお話は相変わらずお気に入りです、脇の面子も素敵です♪
書き下ろしで二人の痴話げんかも楽しめましたので、個人的には満足しております♪
ご馳走様でした。

<作品データ>
あじみね朔生半熟オレンジ』(心交社ショコラコミックス)2007.1
 ISBN4-7781-0318-1
半熟オレンジ 半熟オレンジ
あじみね 朔生 (2006/12/30)
心交社
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[ 2006/12/26 22:06 ] comic BL | TB(0) | CM(2)

センチメンタル・セクスアリス 

実は、約1ヶ月ほど積読していた砂原さんの作品です。
様々な感想ブログ&サイトさんで、概ね好評だったようなので、
きっと面白いんだろうなと思っていたら、本当に面白かったです(笑)。
まずは、ご馳走様でした♪

相原春巳には奴隷がいる。

このインパクトのある一文から物語は始まります。彼の名は真部仙介、理系の大学院生です。
無論、彼は言葉どおりの奴隷ではなく、せいぜい我儘な春巳の都合の良い男という印象。
忠犬型と呼ぶには、あまりに寡黙で無骨で真面目な性格をしているためか、
春巳に振り回されている感は薄いというか、彼の視点が無いので感情が分かりにくいです。

その奴隷(真部)に愛されていることを疑わない春巳は、いつも我儘言いたいやりたい放題です。
まあ、これは社会の中でどんどん置いてきぼり感を味わっている彼の最後の矜持とも言えます。
ええ、中身が無いのにプライドだけは異様に高いどうしようもないタイプの受けです(笑)。
私がもし攻めに生まれ変わったとしても(←この条件設定自体がアレですが…)、
この手のタイプとは、一生関わりたくないなあと思わせるタイプの受けです。
頭も下半身もゆるくて軽くて、コメディだとしても限度があるだろと思わせる性質の悪さです。

それが、実は…。

この物語の旨みは、適度に挿入される回想シーンのカットバックにあります。
この映画のようなテクニックが、本当に想像以上に巧く効果的に機能しているんですよね。
実は二人は幼馴染なのですが、とある事故を通してその時からお互いを意識し始めます。
現在の歪んだ同棲生活の遥か昔から、実はは始まっていたのだという事実が、
徐々に徐々に少しずつ、回想シーンの断片から明らかになって来ます。
(しかも受けの春巳の方が物理的にソレを感じるのが先だったりします)
この過程が丁寧でバランスが良く、読んでいて本当に気持ち良い気分になるのです。

一方で、お調子者でお馬鹿なこの主人公にも、つらい過去の事件があったことも判明します。
その事件がお互いの関係を歪んだものに妨げる遠因の一つでもあった訳でして…。
そのトラウマ的事件にしろ、主人公と父親の間の葛藤にしろ、それ程目新しいテーマではなく、
むしろ、ワンパターンと言ってもいいくらいの使い古されたネタではあるのですが、
我々は、と言うか私はこういう背景に実に弱い人間でして(ファザコンの気があるから)、
悔しいながら、思わず涙までこぼれて来る始末です。

今回この主人公を殊更厳しく表現しておりますが、だらしの無いところなんかは、
自分にも多分に共通する性質なので、通常の受けキャラよりも共感指数が高いです。
いや、本当参りました…自分ももう少し社会性を身につけないとなあ…と反省中。

さてさて、本題に戻ります。
このように、冒頭の一文は攻めに対する比喩的表現ではありえません。
ストーリーが進行していくうちに、叙述の中の嘘が明白になってきます。
そうです、先日ちらりとお話した叙述トリックがこの作品にはシンプルながらも存在します。
作品の土台が良い意味で引っくり返って、主人公は自分の本音を自覚し、猛省し、
紆余曲折を経て晴れて二人は結ばれるのです、読後が大変心地よい一品です。

サービスシーンも満足の出来、いささか汁っ気多い感もありますが、それもまた一興(笑)。
ストーリー面でもサービス面でも満足度の高い、素敵なBL作品でした。
今更ながら、オススメ作品です♪

<作品データ>
砂原糖子センチメンタル・セクスアリス』(ヤマダサクラコ・画、幻冬舎ルチル文庫)2006.11
 ISBN4-344-80878-9
センチメンタル・セクスアリス センチメンタル・セクスアリス
砂原 糖子 (2006/11/15)
幻冬舎コミックス
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[ 2006/12/24 01:17 ] novel BL | TB(4) | CM(5)

文化と両義性 

個人的に満足してます。
中途で放置していた、『文化と両義性』のメモ完全版です。
私のBLに対する考察も、何とかほんの少し触れることができました。

年内にまとめることができて、本当に良かった!
個人的自己満足の範疇ですが、感無量な気持ちでいっぱいです。

<作品データ>
・山口昌男『文化と両義性』(岩波現代文庫)2000.5
 ISBN4-00-600016-2
文化と両義性 文化と両義性
山口 昌男 (2000/05)
岩波書店
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↓長いので要注意。
[ 2006/12/22 18:29 ] non-fiction | TB(59) | CM(1)

恋愛派閥 

着々と華藤さん作品制覇中、です。
今回は職業的には野党政治家×与党政治家の国会議員モノです。
あ!国会議事堂内でパンツ脱いでたり(脱がされたり)しておりませんからご安心を(笑)。

性格属性的には典型的なへたれ攻め×天然美人受けです。
受けの瑞木は、大変仕事熱心で真面目な国会議員なのは好感なのですが、
育った環境が特殊な所為か、趣味や嗜好がちょっととても30台前半には見えません。
その趣味は演歌に詩吟、鎌倉彫(←地元だかららしいが…)、加えて3匹の錦鯉…。
(しかも鯉の名前が、“板垣退助”、“吉田茂”、“尾崎行雄”なんだな、これがまた)
ちなみに私の父は50代半ばですが、趣味は漫画にスキーにクロスワードです。
あしたのジョーをこよなく愛しているらしいです…いや、良いんだけどさ)
実際、日本の現首相ですらこのような趣味は持ち合わせていないのでは?
とかく、素性が変わっております…が、攻めはそんなギャップに惚れ込んだ模様。

対して攻めの高透の方は、上でへたれ攻めと書いてしまいましたが、
実際にはもうちょっと、と言うか普通に嫌味なくらいにカッコいい男です。
(雑誌の「BRIO」で表紙ポーズ決めていそうなタイプの男性です)
ま、正直私好みではありませんが…(笑)。
が、恋愛は惚れた者の負けなので、彼は天然瑞木の前には殆どへたれ状態。
どんなに格好よくビシッと決めたところで、瑞木の前では全面降伏しております。
(更に言えば、政敵スパイだった瑞木弟にも負けています…)

実はこの二人の間には、攻めの家族の事故に見せかけた謀殺事件という、
極めて血生臭い背景が横たわっているのですが、何故かシリアスなお話には移行せず…。
お酒が入ると強烈な誘い受けに転じる瑞木に、どうも高透は毒気が抜かれてしまった模様。
故に基本はラブコメ、いやもう、本当に典型的にスタンダードなラブコメです。

華藤さんは、個人的に最近とてもお気に入りな作家さんの一人なのですが、
ストーリー展開の面では、いつも典型的でスタンダードなBL作品でして、
実はそういう意味では、少し物足りない作品のような気もしなくはないのです…。

が、文章や言葉のセンスが本当に独特で魅力的で、これが病みつきになるのです。
実際、今回も名(迷)台詞が多いです。特に私のお気に入りは、以下二つ。

「政治的な理由もなく、同性と寝る政治家がいることが私には信じられません」
「だ……だめ、国会議事堂が見ています」

突っ込みどころ満載な瑞木の台詞ですが、私はこういうネタが正直大好きです(笑)。
↑の台詞に引っかかった方は、是非是非一読してみて下さい、絶対癖になりますよ。

<作品データ>
華藤えれな恋愛派閥』(佐々木久美子・画、幻冬舎リンクスノベルス)2004.6
 ISBN4-344-80425-2
恋愛派閥 恋愛派閥
華藤 えれな (2004/06/29)
幻冬舎コミックス
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[ 2006/12/22 13:46 ] novel BL | TB(1) | CM(2)

不道徳な闇 

まず始めに断っておきますが、私は基本的にこの作品が嫌いではありません。
強引で俺様な教師×プライドの高い美人高校生受けというCPパターンは、
私が最も萌えるシチュエーションの一つだと言っても過言ではありませんし、
無理やりで強引な展開で始まるその種のサービスシーンも、実は結構好きです。
(あくまでフィクションの範疇においてのお話ではありますが…)
そういう意味では、この作品はかなり萌えを感じる作品でございました。

…が、肝心のストーリー展開がですね…何というか解釈に困る作品なんです。
結論から言えば、私にはこの作品に意図(意義?テーマ?)を見出すことができませんでした。
てことで、今回の感想は、以下全文一読者にして敗者の記録となります。
ご了承下さい。

さてこの小説、私がかつて読んだどのBL作品よりも、不安定な印象を感じる作品でした。
この主人公は心に深い闇を抱えている所為か、とかく心理状況がアンビバレントで不可解で、
彼が思春期真っ只中のティーンエイジャーであるという背景を割り引いたとしても、
私は一読者として全く納得できませんでした。
いえ、もっと正確に言えば視点キャラとしての彼を信頼出来ませんでした…。

彼は作中、何度も攻めの笹川に対して彼を信頼できない旨を必死で主張するのですが、
私から見れば、主人公である椎名の方が全然全く信用出来ない存在だったので、
話の肝である筈の笹川の不道徳性は、私的には割と些細な問題だったように思われます。
この主人公のかなり歪んだ家庭環境にしろ、恋人(?)笹川の不道徳な性質にしろ、
それが主人公をとりまく現実だったのか、彼の妄想だったのか私には判断出来ません。
というか、私にはこっちの問題の方が大問題でした(笑)。

今回珍しく再読までしてみたのは、この作品には叙述トリックが設定されていたのでは、
と一応仮説を立ててみたからなのですよね。
(リンク先の解説はミステリーファンにはかなり明快な解説だと思いますが、
ミステリーに興味のない方にはちょっと厳しいかもしれません)
そして、作品の方向性として夢オチとか精神の破綻とか様々な解法を巡ってみたのですが…。
再読しても、結局コレだと自信を持って言える帰結が見つかりませんでした。
はい、ヒントが足りなくて(更に私のIQが足りなくて)完敗です、お手上げです。
いえ、そもそも作品内に叙述トリックがあったかどうかも疑わしいのですが…。

この主人公を信頼するなら、作品のテーマは「俺達に明日はない」だと思われるのですが、
私はこの主人公を信用していないので、つまりは誤読することしか出来ないのですが…。
最後に半分ネタとして、以下一文だけ主張させて下さい。

笹川先生は、主人公の心の闇が生み出した空想上のヒーローだったような気がします。

<作品データ>
松田美優不道徳な闇』(実相寺紫子・画、大洋図書シャイノベルス)2006.12
 ISBN4-8130-1140-3
不道徳な闇 不道徳な闇
松田美優 (2006/12/18)
大洋図書
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[ 2006/12/20 01:35 ] novel BL | TB(5) | CM(8)

ベイビーカムヒア 

何はともあれ…麗人です、濃いです、まずはご注意下さい(笑)。
(この前の幻冬舎から出版された吉池さん作品とは濃度が全く違います!)

さて、吉池マスコさんの新刊です(購入するのは実は初めてです)。
このシリーズ作品は、雑誌の「麗人」掲載時に意外にも殆ど読んでおりました。
(私はあまり「麗人」はチェックしていないつもりだったのでちょっと自分で驚いております)

麗人」ですから、基本的に短編集です。
CP的には、↓の三本立て(4本目は1のカップルの続編なので)です。
 1)俺様へたれソープランド経営者(ヤクザ)×健気少年、
 2)へたれ高校生×襲い受けメガネ高校生、
 3)(優しそうな)先生×へたれツンデレ高校生(元死神)
へたれ率が高いので、そもそも私好みと言えば私好みの連作集なのではあるのですが、
この作品の最大の魅力は、実は全く別のトコロにあったりします。

それは、全シリーズを通してメインカップルズを引っかき回す死神ツインズの存在です。
シェークスピアの『真夏の世の夢』で言うところのあのパック、狂言回し兼キューピット。
彼らのへっぽこキューピットぶりが、何とも場面を和ませてくれる訳でして、
この作品を、良い意味で楽しい素敵なコメディテイストにしてくれるのです。
見た目は子供なんですけどね…ちょっと腹黒くてこれが良い突っ込み役なんですよ。
そもそも、メインカップルの方の登場人物が概ねへたれている訳ですから、
現実的にカップルとしては、歩み寄りがトロくてなかなか成立しないんですよね。
この死神ツインズが場面を引っ掻き回すコトで、ソレが実に上手くコトが運ぶのです。
つまり、無理なくサービスシーンに突入出来るという訳でして…(笑)。
いやはや、本当に楽しい作品でした♪

難点があるとすれば、サービスシーンが可愛い絵柄に反してちょっとびっくりします。
特に一話目の受けは、いかにも少年のソレで何だか見ていて居た堪れない気分になるのです。
その点は、冒頭にも書きましたがくれぐれもご注意くださいませ。

<作品データ>
吉池マスコベイビーカムヒア』(竹書房麗人コミックス)2007.1
 ISBN4-8124-6541-9
ベイビーカムヒア ベイビーカムヒア
吉池 マスコ (2006/12/16)
竹書房
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[ 2006/12/16 11:44 ] comic BL | TB(1) | CM(2)

吸血鬼と愉快な仲間たち 

殊に木原さん作品に関しては、どちらかと言えば苦手意識の強い私だったのですが…。
今回のこの作品は、コメディ色が強かったためかとても楽しく読ませて頂きました!
なかなか美味な小説でした、ご馳走様です♪

実はこの作品、BL的には未遂どころか未満の展開で終わってしまっております。
つまり、サービスシーンは残念ながら殆ど期待出来ない作品となっています。
(ゲイカップルに間違われて、直腸を内視鏡で覗かれるシーンは正直萌えましたけどw)
それどころか、この作品だけでは恋愛的な感情の萌芽すら確認できません…。
続きがあるそうですので、ここは一つ我慢して今後の展開を待ちたいトコロですね。

ということで、目下最も気になっているコトと言えばBL流儀に則ったあの受け攻め順列。
当初は、暴君奇人系の暁×間抜けなお人好しのアル(吸血鬼)だと思っていたのですが、
お話が進むにつれて、へたれ吸血鬼×ツンデレ暁の構図も浮かび上がって来る訳でして…。
更に言えば、主人公のアルを差し置いて、実は結構出来る男だった刑事の惣滑谷とか、
ややネクラな助手の津野と絡んでも、結構美味しい関係になるような予感がするのです。
要するに、私の場合ツンデレ暁の総受けパターンをつい思い浮かべてしまいまして…(笑)。
この作品自体がカップル未満のお話だった為、萌え妄想の底なし沼に嵌ってしまいました。

ええ、私ツンデレ受けが大好物なんです。
ただ、実際の順列は次作品を待たないと判明してこないと思いますので、ご注意を。
あくまで、私が個人的にアル×暁だと美味しいなと思っているだけの話です。

さて本作品、吸血鬼ネタにも関わらず甘美で高貴なイメージからは程遠いお話です。
半端な能力しか継承出来なかったが為に、吸血鬼としても出来損ないで、
牙が無いから人を咬む事も出来ず、血を啜って社会の最底辺に身を潜めている主人公。
厳しすぎる現代社会を生き続けなければならない彼の人生には、本当に同情を禁じえません。
しかも、この生活描写のシーンがかなりシビアでして、読むと頭がクラクラしてきます。
これこそが、いかにも木原さんらしいとも言えるのでしょうが…。
特にアルの殆どホームレスのような生活状況や、家畜の血を啜って食事をする描写は、
微妙に映像が思い浮かんでしまって、私にはなかなかシンドイものがありました…。
ちなみに、ストーリー後半の虐待シーンもかなりつらかった…です…。

で、結局この作品のテーマは何だったのかと言えば、ずばり『魔女の宅急便』です。
主人公のアルは十分に大人な青年だった為、いささかグロテスクに見えてしまうのですが、
基本的には自分を見つめ直して、それを生活に生かそうと努力する成長譚なんですよね。
特殊な能力継承者ゆえに、社会から冷たい眼差しを向けられやすい存在でありながら、
自身の能力不足に悩む点なんかは、『魔女の宅急便』と見事に対応しております。
あるいは、季節的にぴったりなので『赤鼻のルドルフ』を挙げても良いかもしれません。
アルの場合も、見事に「お前の鼻が役に立」った訳ですからね(笑)。

そういう意味では、暁や惣滑谷は逆にパン屋さん夫婦やサンタクロース的な存在です。
魔女のキキにしろ本作品の主人公であるアルにしろ、彼らの優しさと懐の深さが、
自信回復の契機になりますから、極めて重要な存在であります。
アルの方は今後、暁への感謝の気持ちが恋愛的愛情へシフトしていくと思われますが…。

最後に、暁の職業であるエンバーマーについて語らせて下さい。
私、実は今回初めてこの種の職業に従事する方の正式名称を知りましたよ。
何となく葬儀屋さん関係か病院関係の方が請け負っている印象ではあったのですが…。
これまた新たな職業BL作品にカウントしてもいいんですよね?
また一つBL作品で勉強させて頂きました。

いずれにせよ、続きが早く読みたいですねー。
特にあの順列が気になって気になって…今夜は眠れない夜になりそうです。
以上。

<作品データ>
木原音瀬吸血鬼と愉快な仲間たち』(下村富美・画、蒼竜社ホーリーノベルス)2006.12
 ISBN4-88386-310-7
吸血鬼と愉快な仲間たち Holly NOVELS 吸血鬼と愉快な仲間たち Holly NOVELS
木原 音瀬 (2006/12/15)
蒼竜社
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[ 2006/12/15 20:53 ] novel BL | TB(7) | CM(11)

私的BL論覚書 

本当にここ数日、更新が滞った反省をこめて。
この間私が考えてきたことを、下にメモ残しておきます。
時間が無くて、全く清書されてないのでいつも以上に読みにくいです。

先日、メモを中途で放置した山口昌男の『文化の両義性』を通じて私が感じたことが土台になっております。
(これ以外の多くの書物も、思考の土台になっております)

年内にちゃんと書き起こしたいなあと思いつつ…。


[ 2006/12/14 21:20 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

SEX PISTOLS 5巻 

セクピスシリーズ第5弾です。
版元のお家騒動もあった為、かなりお久しぶりの最新刊です。

それにしても、このシリーズは回を重ねるごと異様な進化しを遂げていく作品ですね。
元々は、あくまでSF設定のBLコメディの印象だったはずなのですが、
急速にBL的志向が削ぎ落とされ、純粋に異色なSF的作品に仕上がっております。
特に今回は、本当に私達の萌え心が試されているような気持ちになります。

故に、SFファンには大変オススメな作品ですが、BL的なものを作品に期待している方には、
かなり期待はずれなモノに仕上がっておりますので、ご注意を。
この作品を読む時は、頭をSF思考に切り替えるのが読者としての心構えかと。
いずれにせよ、私個人は相変わらず大好きなシリーズです。

前述のように、当初はSF色の強いBLコメディ作品だったのはずなのですが、
今回はストーリーもドシリアスで結構重たいです。
CP的には、天狗(片羽の鷹?)×蝙蝠(アンドロジーナス)
この時点で、この作品を読んでいない方には何のことやらさっぱりでしょうね。
斑類の中でも非常に稀少価値の高い、絶滅危惧種コンビのお話でした。

しかも今回の受けの若葉君は、人口的だったとはいえ両性具有保持者的存在。
更に、彼は最終的に鷹の一族の第二夫人という地位で落ち着くのです。
これも一つの幸福譚ではあるのでしょうが、かなり異例で異色の展開ですよね。
(私達が期待する恋愛譚は、普通正妻駆け落ちの2択でしょうから…)
このシリーズの大ファンである私にも、大変ハードルが高い設定でした…。

これはBLという枠を超えた、もっと普遍的な恋愛譚として楽しむべきなのかも。
攻め側の一族の枷が重いために、普通の恋人同士になれない孤独な二人の愛情物語。
2人の間に生まれてきた子供は、残念ながら期待していた種族ではありませんでしたが、
純粋に二人の子供だからスゴイと笑うセスが、随分印象的で好感を持ちました。

私としては、久々に泣けた漫画作品かもしれません。
特に、若葉君に感情移入すると、どうしてもかなり切なくて辛いお話に見えてしまうのです。
以上。

<作品データ>
寿たらこSEX PISTOLS』5巻(リブレ出版スーパーBBC)2006.12
 ISBN4-86263-086-3
SEX PISTOLS 5 (5) SEX PISTOLS 5 (5)
寿 たらこ (2006/12/09)
リブレ出版
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[ 2006/12/11 15:27 ] comic BL | トラックバック(-) | CM(3)

知の編集術 

再読本です。
今回は諸事情により、メモが先になります。

◆「編集術」&「編集工学」
→「コミュニケーションの充実と拡張に関する方法」

■編集
 □硬い編集:機械的、デジタル的、ベーシック、compile、codify、編纂data
 □柔らかい編集:アナログ的、人間的、創発的、有機的、editediting編集capta
  ※data:1対1の対応型の情報単位
  ※capta:多様な解釈をともなう情報(R.D.レイン)

 ①「文化」と「文脈」(context)が重要
  ・「文化遺伝子」(meme):意味を伝承する文化情報(リチャード・ドーキンス<英>)
  ⇔gene:生物情報をあらわす遺伝子
 ②「情報の様子」に注目
  <情報>
  Ⅰ.「」(ground):要約
   )重点化モード:digest
   )輪郭化モード:PCソフトのアウトラインプロセッサー
      ex.“ACTA7”“インスピレーション”
   )図解化モード
   )構造化モード:システム図、システムフロー図、“設計”に関係
   )脚本化モード:シナリオ化、スクリプト化
   )報道化モード:ニュース型
  Ⅱ.「」(figure):連想、同義的連想、シソーラス
 ③「相互共振」作用
  <言葉>
  ・パロール≒口語体
  ・ラング≒文語体
  ↑の「あいだ」にひそむ関係

■カイヨワ『遊びと人間』⇔「自己編集性」(self editing)、「相互編集性」(mutual editing)
 ①アゴン:「競争」
 ②アレア:「運」
 ③ミミクリー:「模倣」「転写」
 ④イリンクス:シャーマニズム
 ↑+「パイディア」(興奮)、「ルドゥス」(困難)で遊びは構成されている
  cf.ヨハン・ホイジンガ
   ・「ホモ・ルーデンス」(遊戯人間)
    ≒「ホモ・ファーベル」(工作人間)⇔理性人間

■「編集十二段活用」(※割愛)
■「編集八段錦」
  ⇒distination、indication、direction、posture、conjecture、relevance、metaphor、evocate
 □グレゴリー・ベイトソン「情報とは差異である」
 □古代ギリシア
  ・アナロギア(類推)
  ・ミメーシス(模倣)
  ・パロディア(諧謔)
 □起承転結>cf.世阿弥「序破急」
  ・発端⇒継承⇒転回⇒結末
  ・スクリプト⇔プロット(罠、仕掛け)
 □エディトリアルギア:「知の記号」
  ex.ロコス、手話、(顔文字とかもかな?)

■ISIS(Interactive System Inter Scores):「相互記譜型編集交換システム」
 (ブログの前身かなあ…イメージ的にはかなり似てます)

<作品データ>
松岡正剛知の編集術』(講談社現代新書1485)2000.1
 ISBN4-06-149485-6
知の編集術 知の編集術
松岡 正剛 (2000/01)
講談社
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↑私の所有本は旧装丁版なので、これじゃないの…。

正剛さんの本は以前もこのブログで取り上げましたので、そちらにTBリンクしておきます。
興味のある方はどうぞ。

↓は実践編?

[ 2006/12/08 23:56 ] non-fiction | TB(74) | CM(0)

ネクラートホリック 

軽~い気持ちで読めるBL作品が急遽読みたくなりまして、
新刊時に購入を見合わせていたこの作品を買ってみました。

えぇ、正直に言いますと、
私はこういうどうしようもないBL作品も実は大好きです(笑)。

いわゆる吸血鬼ネタで、ダンピール×ヴァンパイアCPです。
私があまり食指の動かない吸血鬼モノですが、この作品は別の意味で別格。
種族間の対立だとか宿命的ライバルだとか、そういったいかにもな事情もありますが、
多分この作品の愛好者には、その辺は割とどうでもいいんじゃないのかなあ…。
少なくとも私には、全くどうでも良い設定でした(笑)。

むしろオススメポイントは、一見へたれ(でも鬼畜)×へたれ女王様の掛け合い漫才的な、
不毛にして半永久的な鬼ごっこ(ラブアフェアー)にあるのではないでしょうか?
イロイロ突っ込みどころ満載ではありますが、基本的にはギャグよりのコメディなので、
頭を空っぽにして、エロ★ラブコメを楽しむのが正解です。
私はたまに無性にこういう作品が読みたくなります(感想を残すのは珍しいのですが…)。

そういえば、朔椰女王様の衣装ってじっくり読み返してみたら結構凝っていました。
ゴスロリ衣装に詳しくは無いのですが、なかなか素敵なコスプレイヤーだったと思います。

<作品データ>
山葵マグロネクラートホリック』(リブレ出版ビーボーイコミックス)2006.10
 ISBN4-86263-051-0
ネクラートホリック ネクラートホリック
山葵 マグロ (2006/10/10)
リブレ出版
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[ 2006/12/08 22:32 ] comic BL | TB(1) | CM(0)

裁判長!ここは懲役4年でどうすか 

たまには肩の力を抜いたものも読もう…と個人的趣旨の元に、
巷で(多分)大ブーム中のこのエッセイを読んでみました。
(少なくともウチの職場では、ここ2ヶ月のベストセラーランキングに入っております)
北尾さんって、以前「ダ・ヴィンチ」でオンライン書店運営の奮闘記を書いてた方ですよね?
私は数年前にリニューアルして以来、同雑誌を読まなくなってしまったので、
現在もそちらのエッセイが続いているのか、ちょっと分からないのですが…。
(今度職場で確認してきますネ!)
てか、この方の本業って何なんでしょうか?ルポライター?

文春文庫だったので、もっと硬い内容のエッセイを予想していたのですが…。
むしろ、良くも悪くもかなり通俗的な視点で書かれていたので、少し驚いております。
倫理意識の高い方や、真面目な性格をしていらっしゃる方にはちょっとオススメできません。
逆に気持ちの若い方、風俗的嗜好に対する嫌悪感が低い方、つまり俗人的な方にオススメです。
元々の掲載雑誌が「裏モノJAPAN」ですので、あまり多くは望まない方がよろしいかと。
いえ、このエッセイ自体は大変面白い趣向ですし、文章も丁寧で分かり易いと思うのです。
が、やっぱり視点がどこと無く野次馬的と言いますか興味本位と言いますか…、
男性の下半身に直結したネタが一部垣間見えるのが、私にはちょっと残念な感じでした。

最も興味深かったのは、第十三幕の強制猥褻罪にまつわる案件。
北尾さんにとっては、揉むだの触るだのという行為にはやや同情的らしいのですが、
見せる方の感覚にはついていけないらしくて、そこがちょっと興味をそそりました(笑)。
私の場合、前者の方は死刑でも全然構わないというくらいに許せない犯罪ですが、
後者はそれほどでは無いかも…BLやハードゲイ雑誌を見すぎてしまった所為かしら?
(逆に一般の男性向けの18禁雑誌やDVDは、ナニの方は見えない仕様が多いですよね)
特に最後の男性の案件は、事件の背景自体が一つの短編小説のようでして、
正に事実は小説よりも奇なりといった感で、事件当事者には申し訳ない話ですが、
ちょっとこの被告の性的な精神的歪みはなかなか興味深かったです。

あとは、第19幕の裏口入学詐欺事件。
これは是非ともアレンジバージョンを、クロサギあたりで作品化して欲しいです。
何ていうか、お金ってあるところには本当にあるんですね…。
しかも、被害者側に被害意識が無ければ犯罪って成立しないのですね。
内容はタイトル通りでして、裏口入試を斡旋させるから紹介料を払いなさいという詐欺です。
興味深いのは、当初は落ちてしまった子の顧客には全額返金していたらしいこと、
(だから事件は露呈しなかったらしい…)
が、途中から諸事情により資金繰りが回らなくなり、顧客に返金ができず…。
で、結果的に被害者に詐欺容疑で起訴されてしまったというお話です。
まあ、いずれにせよ、こういう詐欺に引っかかる親御さんって、
結局、自分達の子供の実力を彼らが一番信用していないように見えるのですが…。
私には、全く分からない世界のお話です。

全体を通して痛切に感じるのは、一寸先は闇なんだなあというちょっと暗い現実。
職が無かったりお金がなかったりってのは、本当に切実な犯罪動機なんですよね。
そういう意味では、結構シビアな面もあるエッセイですね。
あと鉄道マニアのテツのような個性的な傍聴マニアさん達が、楽しかったです。

最後に一言。
北尾さんは美貌の女性検事や弁護士にも興味深々だった模様ですが、
美貌の若手男性検事官とか、老獪な手腕を発揮するやり手弁護士とか、
そっちにも注目してください、よろしくお願いします!

<作品データ>
北尾トロ裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(文春文庫)2006.7
 ISBN4-16-767996-5
裁判長!ここは懲役4年でどうすか 裁判長!ここは懲役4年でどうすか
北尾 トロ (2006/07)
文藝春秋
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[ 2006/12/07 22:27 ] non-fiction | TB(0) | CM(2)

クリスマス仕様 

にテンプレート変更しました。
記事がちょっと読みづらくなってしまいましたが、
期間限定ということでお許し下さい。

どの道今月は、マメにブログ更新出来ない予感がしますので、
まあいいや、みたいな感じで…。
月初めから敗北宣言してますね…スイマセン。

今月は読書量落ちると思いますが、その代わりに久しぶりにRO課金しました。
危うく削除されそうだった女垢の方です。
何度かクリスタルと遭遇しましたが、速度変化ポーションしか落としませんヨ…。
とはいえ、ハンターはブリッツビートがあるので、クリスタルを倒すの楽ですね♪
そういえば、キャラごとに暗証番号入力する仕様になっていてびっくりです。
今までが今までだったから仕方無いにしても、面倒くさい仕様ですね~。

本日は日記モードで失礼します。


[ 2006/12/05 21:54 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

過剰恋愛のススメ 

本日読了。
緋夏れんかさんの最新刊にして、シリーズ第2弾です。
前回の感想が気になる方は、今回は自記事にTB送信してみたのでそちらからどうぞ。

さて本作品、相変わらず独特の心地よい風を感じる小説でした。
緋夏さんの小説を読むと、この不思議な風を感じるのは私だけでは無いですよね?
カラッとしていて爽快な気分になれて、読後が何とも良い気持ちになれます。
どちらかと言えば、BLジャンルは陰性を帯びた性質が強いと思うのですが、
この方の書かれる小説は、まるで太陽の下で燦々と光を浴びたような陽性のBLでして、
怖いくらいに健全な雰囲気が漂っているのです、とても個性的だと思います。

今回は、前作で当て馬を好演してくれた料理研究家兼マネージャーの麻貴が主人公です。
彼は八方美人の女王様気質で、やや誘い受け属性を帯びております。
お相手は幼馴染兼トップレーサーの高嶋千歳でして、彼はややワンコ型年下攻めです。
誰にも(身体は許しても)本気にならない麻貴が、ワンコ君の努力と本気に向き合って、
最終的には改心して彼に身(は元からですが…)も心も任せるようになるお話です。
年下攻めモノとしては、案外定番の展開かもしれません。

私は忠犬ぽい年下攻めに苦手意識があるのですが、この千歳君に関しましては、
麻貴が思っているほどには忠犬型ではなくて、そういう意味でむしろ好感を持ちました。
彼は、意外にも努力家で社交的で太陽のように華やかで、でも何処か三枚目風情を残す面と、
千歳に対して並々ならぬ執着心を燃やしたり、レースに対する熱い闘争心を見せる面があり、
このような二面性がいかにも人間らしくて、等身大な男の子でちょっとカッコいいですね。
私は、前作の主人公の恋人である洲世ような文字通り純粋な二枚目タイプよりも、
三枚目属性を残す二枚目に心惹かれるところがありますので、千歳じゃないけど、
こういうタイプが現実にいたら惚れるとまではいかなくても「お!」と注目してしまうでしょう。

てことで、このワンコ×(へたれ)女王様もなかなか美味しく読ませて頂きました。
相変わらずカーレースシーンも臨場感があって、分かり易くて、とても素敵です。
ご馳走様です♪

さて難点を言えば、前作もそうなのですが作風がカラッとし過ぎているため、
今回は結構回数もあるのに、肝心のサービスシーンにあんまりエロさを感じません(笑)!
ま、たまにはこういう作品も良いもんだと気持ちを切り替えればかなり楽しめる作品かと。
あと小声になりますが、この主人公は作中千歳君以外にもセフレがおりますので、
そういう展開が地雷な方はご注意を!


<作品データ>
緋夏れんか過剰恋愛のススメ』(沖麻実也・画、角川書店ルビー文庫)2006.12
 ISBN4-04-452102-6
過剰恋愛のススメ 過剰恋愛のススメ
緋夏 れんか (2006/11/30)
角川書店
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[ 2006/12/04 19:58 ] novel BL | TB(2) | CM(2)

腐女子バトン 

秋月さん(秋月日誌)より、またも勝手に持ち去ってきました。
興味ある方は、↓からどうぞ。
長いので注意してください!





君にもわかるISO 

本作品、私にしては珍しく二度読み返したため、感想を1日跨いでしまってちょっと残念…。
更に今回、BL小説を読むときはまずしないのですが、付箋を大量に貼り付けております。
様々な点から本当に興味の尽きない作品でして、結論から言えば大変面白い作品でした。

さて本作品は、通称『認可証シリーズ』の第5弾にあたります。
皆さんご存知の喜美津化学は、今回ちまたで大ブームのISO取得に四苦八苦しております。
若手有望株であり、現在のところ同企業にて唯一の大卒学歴保持者の主人公である阿久津弘は、
当然のごとく、この面倒ごとのリーダー役を引き受けるハメになるのですが…。
一方プライベートな面で彼は、ひょんなことから(降って沸いた偶然の災いとも言えます)、
恋人である前原の父親に、二人の関係がばれてしまってさあ大変といった状況に陥ります。
いずれも、彼にとって短期間に決着を付けなければならない問題となってしまい、
阿久津は必死で悩み考え、最善の是正措置を講じようと奮闘するわけなのですが…。

これがですね、結果を言えばいずれも前原親子の方が一枚上手だったのですよね。
阿久津の頭には、是正措置を講じる考えしか思い浮かばなかったようなのですが、
彼らはそれを、ISO流で言うところの予防措置で対応してくるのですよね。
いや、本当にオチに驚かされてしまいました…コロンブスの卵的と言っても良いかも知れません。

実は、一見というか当初の前原父が阿久津に要求してきたのは是正措置だったのですが、
(つまり、換言すれば「二人の関係を清算しろ」「白紙に戻せ」的な要求です)
本音は二人の関係を案じ、今後の予防措置としての対応を迫っていたのが後になって判明します。
(曰く、偶然にも二人の関係がバレたのが比較的理性的な人柄の前原父だったから良かったものの、それが今後別の相手や社会にバレたらどうするつもりだったのかというお話)
私はこの前原父の腹芸には見事してやられたと言いますか、いや、心底惚れ込みましたよ。
今回のストーリー上の1番の立役者でしたね。

さて、あえて↑で是正措置だの予防措置だのといった勿体まわった言い回しをさせて頂きましたが、つまりこれががISO的な言い回しでして、阿久津が指摘するように随分とまた観念的な理念です。
実態や現状をいったん括弧描きにして括るあたり、私の大好きな構造主義と同じ匂いがします。
今回阿久津がいつも以上に積極的に考えたくなかった現実にも、見事に対応しております。
私個人は、実はこの観念的現実から遊離した発想は案外嫌いじゃないんですよね。
特にシビアな現実を前にしたときは、逆にこの種の観念論は何処かソソるモノがあったります。
まあ、逃避と言えば逃避なんですが…。

このISO的な概念は一方で何とはなし、大昔のチャップリンの映画も彷彿させます。
つまり、人間すらシステムと一環として、チャップリン的には歯車の一部として、
一緒にシステム化、機械化されていく辺り好対照をなしていると言えるのではないかと。
チャップリンの時代には危機感に過ぎなかったものが、現実化され規格化されている訳でして、
私もこういう発想が嫌いじゃない辺り、どうも社会全体の感覚が麻痺しちゃっている模様…。

対して本作品の阿久津の場合と言えば、そんなISOの推進役で事実上のリーダー役にも関わらず、
そういうISO的発想のシビアさも知りつつ、その上でISOを克服しろと激を飛ばすのです。
人間はISOに負けちゃいけない、それを踏み台にして乗り越えて、更に高みを目指して、
つまりより良い会社を作っていきましょうなんてコトを言い出しますから、心強いです。
畢竟、オジサンのアイドルになってしまうのも仕方の無い話でして…(笑)。

阿久津の論に準じれば、全てをシステムの所為して安穏と生きる道はな選択肢ですが、
それこそ非人間的で、被システムの申し子になってしまっている反省すべき負け犬気質なのだとか。

「歩みが遅ければ止まっているのと同じ」

前原じゃないですが、かなり耳の痛い話です。

で、結論。
難敵ISOと前原父(≒世間、社会)、この二つのコントラストが実に巧妙に仕掛けられており、
鳥城さんの筆力の安定感には本当に圧倒されます、いつ読んでも楽しい素敵な作風です。
そして、今後このシリーズは、二人の近親者へのカミングアウトが物語の焦点になってくる模様。

「後でバレるのが一番まずい」

と本人達も申しておりますから、自ずとそちらへテーマがシフトして行くのでしょうね。
まずは、前原母ですかね…もうバレている気もしなくは無いのですが…。
今後のシリーズ続編も楽しみです。何はともあれ、ご馳走様でした♪

<作品データ>
鳥城あきら『君にもわかるISO』(文月あつよ・画、二見書房シャレード文庫)2006.12
 ISBN4-576-06187-9
君にもわかるISO~許可証をください!5~ 君にもわかるISO~許可証をください!5~
烏城 あきら (2006/11/28)
二見書房
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↓はBLにしては珍しい付箋メモ。

[ 2006/12/02 15:43 ] novel BL | TB(3) | CM(6)
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tatsuki

Author:tatsuki
気になる方は、こちらをどうぞ。
アサッテなBLが好きです♪
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