レヴィ=ストロース 構造 

私にとってBL/やおい的(腐系)思考とは、世界を理解する為の補助線なんだと思うのです。
即ち、レヴィ=ストロースにとっての野生の思考神話)や、幼児にとっての童話などと全く同じ。
“下”にまつわるバリエーションの物語が目立つから、余計に誤解され易い傾向にあるのでしょうが、
“受け”と“攻め”の統合神話(BL/やおい)は、より開かれた世界可能性に目的にしていると思う。
一見不可解/不条理なこのジャンルが、(私にとって)非常に快感なのはこの構造にある筈です。
BL/やおいだって、結局はビルドゥングスロマンの変形バージョンの一つなんだと思う。

とはいえ、これはあくまで私の視線であって、他の腐系思考者が同じスタンスだとは思ってません。
昨年、私はのだださんのブログで文化人類学者の視線はかなり不快であると心中を語りましたが、
それは所謂同属嫌悪というモノでして、実は私自身の視線のヤらしさを弁明していたのですよね。
賢明なのだださんにはバレバレだったでしょうし、コメント欄でやんわり窘められた記憶もあります。
それ以前にも、彼には(BLから)距離のある者としてうっかり私は引用されていますしね(笑)。

私は、自分をBL/やおいに加担する腐女子的生き物と位置づけた上でブログで発言する一方で、
数多のBL/やおい作品群を採取して、自説の強化に引用・援用しようと躍起になっている時もあり、
後者の私は、間違いなく“腐女子”の異端児であり、裏切り者であり、略奪者なんだと思うのです。
成人してからこの世界を知った遅まきの人間なので、無意識に無邪気に関わるコトが出来ません!
言い訳が思いつかないと、(腐女子的)行動/振る舞いができないヘタレなのです。

まま、ソレは兎も角、5年近くも寝かせて(忘れて)いたこの書物を読んでみたら、とても楽しかった!
レヴィ=ストロースが採取した神話のバリエーションには、意外とやおいっぽいのもあるしね(笑)。
正直なハナシ、交叉イトコが〜とかフロイト的無意識〜とかは殆ど意味が分からなかったけど…。
故に、今回の↓のメモはいつも以上に煩雑で、取りあえずのキーワードのピックアップが多いです。
まあ、今後の課題ということで。

<作品データ>
・渡辺公三『レヴィ=ストロース 構造』(講談社)2003.6
レヴィ=ストロース―構造 (現代思想の冒険者たちSelect)レヴィ=ストロース―構造 (現代思想の冒険者たちSelect)
(2003/06)
渡辺 公三

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[ 2008/04/22 22:22 ] non-fiction | TB(0) | CM(2)

社会学の名著30 

この本は、正直かなり期待はずれ…でした…。
これから社会学を勉強しようという学生のやる気を、見事に削ぐ内容になっている気がします。
ジョージ・オーウェルの『動物農場』同様、読後にどんよりと暗い気分に浸ってしまうのは何故?
かくも、現代社会は出口の見えないディストピアらしい…世知辛い世の中ですね…。

それにしても、学生時代にちょっと齧った“社会学”はもう少し楽しかった気がするんですけどね。
この概論は、全体的にツッコミが足りなくて、個々の内容が薄いから余計に面白くなかったのかも。
その分、メモは楽だったんですけどね(笑)。

どちらかと言うと、中公新書版の類似タイトル作品の方が、骨のある内容だったと思います。

<作品データ>
・竹内洋『社会学の名著30』(ちくま新書718)2008.4
社会学の名著30 (ちくま新書 718)社会学の名著30 (ちくま新書 718)
(2008/04)
竹内 洋

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[ 2008/04/20 22:05 ] non-fiction | TB(1) | CM(0)

丸山真男『日本の思想』精読 

丸山真男さんの『日本の思想』は何度も挑戦してはいるのですが、いつも途中で挫折してます。
要するに、私のボンクラ脳ではどうにかできるレベルの内容でも文体でも無いんでしょうな…。
まあ、『「である」ことと「する」こと』は、ご多分に漏れず高校の現代国語で読まされましたけどね。
でも、私の現国の成績は常に3〜4を右往左往して足を引っ張っていた科目なので、お察し下さい。

為になるコトが書かれてある予感がするので読みたいのですが、突然の睡魔に襲われるのです。
難解というか、とても独特な著者の日本語がどうにも合わないっぽい。

てことで、結局数多の概論から攻めてみることにしました(笑)。
宮村氏によると、この論文を読みこなす秘訣は、どうやら後ろの章から読み始める事にあるらしい。
…し、知らなかったヨ!うし、この方の方法を踏まえて、次こそ絶対ちゃんと読みこなしてみせるぜ!

とまあ、冗談さておき。
例えば、腐女子という言葉とイメージを問い直してみると、ココにも現代日本社会のが生じてる。
間接的な情報を吟味することなく、ステレオタイプなイメージで有徴化するコトで安心する世間と、
そんな勝手な(クソな)イメージの付与に激怒している腐女子と称される(orやすい)人々との対立。
が、腐女子のイメージ刷新の為に、腐女子に対して行動(振る舞い)の自粛を呼びかける品格層も、
フジョシフォビックな大衆の一部も、腐女子礼賛の層も皆、実は結局同じ穴の狢なのだと思われる。

私は、そういう意味で“腐女子”という冠も蔑称も必要としない、多分少数派のBL/801ファンです。
重要なのは名前じゃなくてコンテンツだし、属性ではなくて行動(読む/書く/聴く)にあるハズだ。
私のこういう発言が、何処かの個人や集団に対して暴力的だというのなら、確かにソレは認めます。
ですが、意見の撤回は致しません!何故って、ソレは私が常にジャイアン気質だからですよ(笑)。

<作品データ>
・宮村治雄『丸山真男「日本の思想」精読』(岩波現代文庫)2001.1
丸山真男『日本の思想』精読 (岩波現代文庫)丸山真男『日本の思想』精読 (岩波現代文庫)
(2001/01)
宮村 治雄、丸山 眞男 他

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[ 2008/04/15 21:44 ] non-fiction | TB(0) | CM(0)

悲劇のロシア 

昨日(水曜)書き上げた某小説の感想文は、電子の海の藻屑となりました…。
我ながらあまり良い記事が書けなかった自覚があるので、再投稿はサクッと諦めましたが(笑)。

メモ未完成。
あまりにも更新の間が空いてしまって心苦しいので、暫定的ながら記事公開。
って、興味ある人は殆どいないでしょうが…。
金曜日には加筆&完成させます。
土曜日になっちゃった…。

えーと、テレビ番組はまだ放映途中なのかな?面白かったです!
芸術家が厳しい制約の中で、己の率直な心性を作品の中にどう滑り込ますのかというのがテーマ。
彼らは夫々、私の想像もつかないくらいの壮絶な葛藤があっただろうけど、作品だけは残った訳で。
“名作”を残す前に消えていった人も多かったと思います、それは無論スターリン時代に限らずね…。
このような社会では、最善の注意を払ってメタファーや引用でテーマを隠蔽するのが唯一の道、
…だったかどうかは検討の余地がありますが、その“技巧”がマニア受けしたのは間違いない。
たとえ、制約の多い不自由な時代だとしても、自己を表現する術は完全に失われた訳ではない。
抜け道は、あるいは、蛇の道はいずれも何処かより広範なフィールドに通じているんでしょうね。

<作品データ>
・亀山郁夫『悲劇のロシア』(日本放送出版協会「NHK知るを楽しむ この人この世界」月)2008年2‐3月号
この人この世界 2008年2-3月 (2008) (NHK知るを楽しむ/月)この人この世界 2008年2-3月 (2008) (NHK知るを楽しむ/月)
(2008/01)
亀山 郁夫

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[ 2008/03/06 19:35 ] non-fiction | TB(0) | CM(0)

文章読本さん江 

実は、ハードカバー版も持ってたり…私が大、大、大好きな辛口評論家の斎藤美奈子さんの新刊。
女傑ミナコ侍が、古今東西の文豪&文豪ミニをバッサバッサとペンで斬り倒す痛快劇仕立て。
(その斬り込み型は、ほぼ全て文字通りのクリティカル・ヒットだったりするからまた楽しいの♪)
小林秀雄賞などといういらんがついてしまったけれど、この評論が面白いは間違いないデス。
私的にはとってもオススメなノンフィクションなので、興味を持った方は是非読んでみて下さいな。

<作品データ>
・斎藤美奈子『文章読本さん江』(ちくま文庫)2007.12
文章読本さん江 (ちくま文庫 さ 13-4)文章読本さん江 (ちくま文庫 さ 13-4)
(2007/12/10)
斎藤 美奈子

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↓いつもの備忘メモ
[ 2007/12/20 13:19 ] non-fiction | TB(1) | CM(0)
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Author:tatsuki
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アサッテなBLが好きです♪
英語版ミラーブログ(更新は期待しないで!)


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