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平家物語 

歴史的背景を眼差してはいるものの、この本は基本的に文学論がテーマだったと思う。
他の方ならいざ知らず、歴史研究者のイメージが強い石母田さんの著作だったのが少し意外。
かくいう私も、その昔石母田さんに関する“逸話”の端緒を伺ったことがあったので懐かしい…。
いつか、いつかと思いつつなかなか読む機会に恵まれなかったが、今回ようやく読むことができた。
個人的なことながら、イロイロと感慨深い。

確かに、“契機”は多用されていた。

<作品データ>
・石母田正『平家物語』(岩波新書、緑E28)1957.11
平家物語 (岩波新書)平家物語 (岩波新書)
(1957/11/18)
石母田 正

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今回は、軽めのメモ。
本編には史実の補足も多かったが、別の機会にと思い完全カット。
平家の作者にもなかなか手厳しいが、私自身にとっても耳に痛いツッコミが多かった…(笑)。
このブログの意義についても、再考させられる。


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[ 2011/06/10 02:04 ] non-fiction | TB(38) | CM(0)

読みなおし日本文学史 

最近、三冊立て続けに日本の古典文学研究入門書を読んだ。
この作品は一番骨がある分、古典の引用が長い所為で読んでる途中から眠くなる内容だった。
しかし、文学史のダイナミズムに対する独自の視点が一貫していて、段々面白くなってきた。
読みづらさに反してノート/メモが異様に取りやすいのも、骨子に一貫性があったからかも…。
男主人公の“色気”に関しては、この著者が一番丹念に詳しく扱ってくれていたように思う。
著者が研究者の前に詩/歌人(アーティスト)であるのも原因かもしれない。

<作品データ>
・高橋睦郎『読みなおし日本文学史』(岩波新書、旧赤550)1998.3
読みなおし日本文学史―歌の漂泊 (岩波新書)読みなおし日本文学史―歌の漂泊 (岩波新書)
(1998/03/20)
高橋 睦郎

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ノートは、ラストに力尽きた。
人形浄瑠璃、歌舞伎、芭蕉はまた別の機会があるでしょうから今回は割愛。


[ 2011/05/24 23:27 ] non-fiction | TB(0) | CM(0)

源氏物語と伊勢物語 

伊勢物語と源氏物語を比較する研究書は多いが、伊勢物語に重心を置くモノは稀である。
それゆえにこの新書は貴重であり、切り口が親しみやすいこともあってお気に入りの1冊。
しかし、著者の(紫式部を筆頭とする)女性への偏向的な眼差しだけはどうも頂けない。
人が物語を志す理由は数多あれど、最終的には男女の関係に収束するという結論も…。
そもそも、伊勢物語のエピローグ自体が哀しいまでに独りであることを達観してる話である。
私はセンシティブな叙情性と、ウィットが表裏一体だからこそこの物語に惹かれてやまない。
が、著者の主軸が男女の恋愛関係にある為に、男同士の主従愛に纏わる段は完全カット。
そこが補完されてれば、私的にはパーフェクトな1冊だったのに!!

<作品データ>
・島内景自二『源氏物語と伊勢物語』(PHP新書016)1997.4
源氏物語と伊勢物語―王朝文学の恋愛関係 (PHP新書)源氏物語と伊勢物語―王朝文学の恋愛関係 (PHP新書)
(1997/03)
島内 景二

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↓はいつもの備忘メモ。
ケータイ閲覧は完全に表記が乱れるので、要注意!!
私は源氏物語にはあまり関心がないので、この著者以上に贔屓が顕著なメモになってます。
でも、今回は比較的よく出来ているメモのハズ。



[ 2011/05/21 12:44 ] non-fiction | TB(0) | CM(0)

トクヴィル 現代へのまなざし 

トクヴィルは、民主主義の欠陥に警鐘を鳴らした政治学者という把握で良いのでしょうか?
この研究者のお上品そうな敬語体の文章がどうにも馴染めませんでしたが、内容は骨太です。
但し、私は地方自治は兎も角として、トクヴィルが期待を寄せている結社の力は信用してません。
無論、宗教もしかり…いずれも、新たな“特権”や“汚職”に繋がる安易な道に堕落しそうで。
殊に宗教方面における痛烈な批判をしている論文を平行して読んでいたので、信用できません。
尤も、トクヴィル自身も熱狂的なピューリタン的な思想には疑問を感じていたようですが…。
純粋であることが人間の美徳の一つと考えられていますが、ソコにこそ腐敗の根がありそうです。
潔癖症的な完全な正しさ/正義への追求は、逆に人びとから根こそぎ抵抗力を奪っていく訳で。
現代社会は人間の社会的な抵抗力を益々奪い去り、頑なで閉鎖的になっているように見えます。
処方箋の一つとして教育が役立つのだとしたら、まずその抵抗力を養う力を身につけませんとね。
加えて、ユニヴァーサル(他方面)にアンテナを張り巡らし情報を取捨選択する力も必要です。

……結局、私も消極的な打開策しか思いつかないなあ。
不勉強が身にしみる。

<作品データ>
・富永茂樹『トクヴィル 現代へのまなざし』(岩波新書、新赤1268)2010.9
トクヴィル 現代へのまなざし (岩波新書)トクヴィル 現代へのまなざし (岩波新書)
(2010/09/18)
富永 茂樹

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[ 2011/02/13 00:45 ] non-fiction | TB(71) | CM(0)

匪賊の社会史 

エリック・ホブズボームは、学生時代に夢中になって文献を探しまくった歴史研究家。
当時は翻訳本が入手出来なくて、仕方なく丸善で原書を数点購入したのも今は昔の話。
こんなにコンパクトな文庫サイズで復刻されて、本当に感無量である。

ロビン・フッドを筆頭とする義賊神話は、世界中に溢れている。
彼らは民衆が求める“理想的な”存在だったのか?と問われれば、現実的にはかなり厳しい。
が、この種の英雄譚が人びとに語り継がれてきたというこの事実こそ、一つの社会の鏡である。
即ち、“自由”と“抵抗”の象徴(シンボル)として彼らは人びとに評価されてきたのである、と。
(逆にロビン・フッドに見られるような“正義感”という観点から見ると、それらは疑わしい)

匪賊社会は中央の権力者/集団の目からは届き難い、不安定な農村や辺境で活性化する。
逆に言うと、領域内の隅々までインフラ整備が整った環境では彼らの根は絶たれてしまうのだ。
一方で都市社会で蔓延りやすい反社会的芽は、むしろギャングと呼ばれる形態になりやすい。
匪賊は良かれ悪しかれ、農民または地方権力との共存が前提となる保守的な存在なのである。
尤も、バルカン地方のハイドゥク(クレフト)や、インドの匪賊カーストという例外もあるにはある。
が、基本は農民と半ば一体化した季節労働者集団ないしその頭領/地主といった傾向が強い。
彼らは水面下では経済的に深く結びついており、必ずしも敵対勢力という訳ではないのである。
よって、匪賊は“自由”な存在ではあるが、農民同様移動の自由は低くなる。

ハイドゥクは匪賊であると共にレジスタンスの前身であり、スイス傭兵のような武装集団である。
時にパルチザンを通じて反対勢力として抵抗を試みる場合があるが、しかし彼らは革命家ではない。
彼らが特異なのは、地域社会からの脱落者/犯罪者/被差別民も平等に受け入れていた点。
権力者たちは彼らの勢力を無視できず、むしろ自身の勢力下に置こうと工作/腐心していた模様。
余談だが、彼ら独自のルール/イニシエーションは非常に興味深い(笑)。

匪賊にせよハイドゥクにせよ、理想の社会的展望や綱領を持ち合わせてはいなかった。
そういう意味では農民同様に素朴な存在であり、社会の上部構造から利用されやすかった。
否、むしろ彼らは革命的/アナーキスティックな展望を抱き始めた時点で、匪賊では無くなる。
彼らが時に革命家と同一視されるのは、パルチザン的武装抵抗手段が似通っていたためである。
が、本質的に彼らは革命家とは呼べない。

<作品データ>
・エリック・ホブズボーム『匪賊の社会史』(船山榮一・訳、ちくま学芸文庫)2011.1
匪賊の社会史 (ちくま学芸文庫)匪賊の社会史 (ちくま学芸文庫)
(2011/01/08)
エリック・ホブズボーム

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今回は↓のメモを削りすぎて、何がなにやら分からなくなったので珍しく文章解説を入れてみた。
文章多くないし個々人のエピソードそれ自体がユニークで面白いので、物語的にもオススメ。
インドカーストやロシアの偽王台頭の顛末は、もう一度調べなおさねばならない個人的課題。
でも、やっぱり私はハイドゥク(クレフト)が好き♪

[ 2011/01/25 03:25 ] non-fiction | TB(71) | CM(0)
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