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イスタンブールを愛した人々 

本日読了。
読み物としてはそこそこ楽しめましたが、研究書としては少しぬるい感じがしました。
歴史省察に関しては教科書より少し深い程度ですので、あくまでエッセイ程度に読むのが吉かと。
それにしても、アタチュルク以後のトルコの外交手腕は大したものです。

<作品データ>
・松谷浩尚『イスタンブールを愛した人々 エピソードで綴る激動のトルコ』(中公新書1408)1998.3
  ISBN4-12-101408-1
イスタンブールを愛した人々―エピソードで綴る激動のトルコ イスタンブールを愛した人々―エピソードで綴る激動のトルコ
松谷 浩尚 (1998/03)
中央公論社
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余談ですが…同書に出てくる芦田均先生には個人的に苦い思い出があります。
昔、卒業論文の参考文献の為に先生の『バルカン』購入したんですよ。
当時から通常の書店では取り扱ってなくて、仕方なく岩波専門の古書店で見つけました。
何分古い本ですから状態もひどく、読んでるうちに破損してしまうんじゃないかと思われる次第で…。
そんな本が5000円札出して数百円のお釣りしか来ませんでした(正確な金額は忘れました)。
私が今まで購入した本で最高額だったのは間違いないです、はい。
い…岩波新書なのに…。
しかも、私の卒論のテーマとは微妙に時期がずれていた為、結局斜め読みしかしてないんですよ。
卒論の締め切りが差し迫っていて、とてもじゃないけど読み込んでる時間が無かったんですね、当時。
高すぎる買い物でしたので、捨てることもできず今に至っております…。

<作品データ>
・芦田均『バルカン』(岩波新書)1939←旧赤版デス

以上、2006年2月8日の雑記。
↓は、再読メモ。

[ 2010/06/26 20:13 ] non-fiction | TB(1) | CM(0)

新・現代歴史学の名著 

ギンズブルグの『チーズとうじ虫』読みたい!!みすずさん、お願いします!
速水の文春新書は、比較的入手が簡単なのでいずれ読むでしょう。
(数字ばかりな予感がするので、手こずりそうだけど…)
梅棹、クールズ、コッカの歴史観は合わなかったので、メモも殆どパスしてます。
アンダーソンは別件の下書き中途放置メモがここにあるので、今回はあっさり気味です。
以上。

もう少しまともなコメント書いていたんですけど、エラーで飛んだのでこのまま失礼します。
↓はいつもの、備忘メモ。

・樺山紘一・編『新・現代歴史学の名著』(中公新書2050)2010.3
新・現代歴史学の名著―普遍から多様へ (中公新書)新・現代歴史学の名著―普遍から多様へ (中公新書)
(2010/03)
樺山 紘一

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[ 2010/04/18 13:28 ] non-fiction | TB(64) | CM(0)

個人と国家 

とうとう、先週は一回もブログを更新できなかった…。

さて、前回に引き続き本日も集英社新書強化月間のため樋口陽一さんの『個人と国家』を紹介。
これは購入の経緯をよく覚えている…大学の卒論の参考用にならないかと思って購入したのだ。
でも、私の研究テーマとは重なるところは殆ど無くて、結局は流し読みしてそのままにしていた。
法学系の専門書は事例ばかりを取り上げることが多くて、切り口があまり好きじゃないのだが、
加えてこのエッセイよりの内容は、とある方向性への傾向を感じるのであまりオススメじゃない。
非常に読みやすいお手軽な新書故、逆に心してかからないと著者の思考に染まってしまいそう。
ある程度、法ないし歴史に対する認識が固まってからじゃないと影響力が強すぎる気がするの。

私個人の思想的断片を言えば、第九条の是非は兎も角戦争放棄=平和では無いと思っている。
平和というのは、非常にラディカルに暴力的に貫き通すからこそ、維持できる概念だと感じている。
ガンジーなどは、非暴力という名の最大の暴力を行使したから平和主義者に列せられるのでは?
同じく集英社新書のラミス先生の著作はこの辺りを指摘してるんじゃないかと、勝手に予想してる。
でも、未読。

あと、やたらと“男女平等”という言葉を使われるのがイヤなんだよなー。
男の定義、女の定義だって生物学的にも社会学的にもそんなに簡単に区別できるモノじゃない。
この謳われる概念自体が、アファーマティブ・アクションの要素を帯びている気がして何だかなあ。
まあ、これは樋口さんがというより憲法条文自体の記載がそうなってるから仕方ないとは言え…。
私個人もある程度その恩恵に預かっていることを知りつつ、煩わしい問題だなとつくづく思う次第。

<作品データ>
・樋口陽一『個人と国家』(集英社新書67)2000.11
個人と国家―今なぜ立憲主義か (集英社新書)個人と国家―今なぜ立憲主義か (集英社新書)
(2000/11)
樋口 陽一

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↓メモはキーワード羅列のみ。練ってない。
[ 2009/11/21 05:44 ] non-fiction | TB(0) | CM(0)

英仏百年戦争 

集英社新書強化月間につき、再読しました。
内容は非常~に面白いのですが、虚飾の多いもったいぶった語り口調は私の好みじゃないデス。
だから、ずっと敬遠したまま内容も忘却の彼方に飛んでしまいました。

学生時代に、私は百年戦争を一升五合(1455)薔薇戦争の大体百年前と覚えていました。
当たらずとも遠からずなんですが、友人には歴史得意な割に年号大雑把だねと指摘された。
所詮、私の歴史知識なんてこの程度…年号暗記よりも時系列の流れに容量割いていたからさ。

さて、英仏百年戦争。
その実態は、“英-仏”間でも“百年”でも一貫した目的を有する“戦争”でも無かったという。
この名称が定着したのは19世紀とのことで、要はナショナリズム旋風が深く絡んでいた模様。
この戦争の結果論的な意義を言えば、近代“国民国家”の雛形が出来上がっていく過程にあり、
シャルル五世の上からのナショナリズムが、ジャンヌ・ダルクに見られる下からのそれに繋がり、
一足早く“国家”の枠組みを整えた、あるいは内政を安定化させた仏に軍配が上がったのかと。
戦争は個人の争いではなく、領民を統率あるいは上手く人材活用しなければ勝ち得ないモノ。
中世騎士道物語にみられるヒロイック・ファンタジーから、国家戦略としての戦争が生じる訳で。
ただし、この時点で誕生したのは強靭な中央集権国家であって、厳密には国民国家では無い。
百年戦争から生まれたのはあくまで、ネイション・ステイツのステイツ即ち箱/枠の方である。
ネイション即ちコンテンツが歴史の表舞台に立つのは、火縄燻る(1789)仏革命以後のこと。

それにしても、シャルル五世によるプラグマティックな内政改革は非常に面白い。
戦には負け続けたものの、政治/外交力で英勢力をやり込めていく過程がすこぶる楽しい♪
国家政策の要は、財源確保と適材適所の人材登用/人口対策にあると言っても過言ではない。
マイナス×マイナスでプラスに転じるシャルルマジックは私もお見事!と拍手喝采を送りたいな。
急進的な改革は彼の治世下では必ずしも成功したとは言い切れないが、彼の計画は何よりも、
未来のフランス国家像を射程に据えた上での現実路線だったから、歴史的に頼もしいんだよね。
翻って昨今の我が国の政治改革、長期的展望はおろか明日すらも国民には見えてこない…。
独りよがりの“改革”は、“国民”も“国家”も救えないことは歴史が証明してるんだけどなあ。

百年戦争
シャルル五世

<作品データ>
・佐藤賢一『英仏百年戦争』(集英社新書216)2003.11
英仏百年戦争 (集英社新書)英仏百年戦争 (集英社新書)
(2003/11)
佐藤 賢一

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[ 2009/11/15 21:05 ] non-fiction | TB(0) | CM(0)

学問の春 

相当に人気の高い、面白い講義だったんだろうと思われる。
この講義録は、当時の情熱と躍動感と知的好奇心を十分に伝えてくれる良書である。
BLと異なりノンフィクションのマイベストを企ててみたことは無いが、多分今年のマイベスト新書。
軽妙な切り口で、されど縦横無尽にトランス/インター・ディスシプリンなコンテンツでいっぱい。
雑談も余談も、本論以上に“重要”な知の原動力となっている。
面白かった!!

↓メモは、いつも以上にキーワードの羅列で終わっています。
もう少し編集するつもりでしたが、『太陽を曳く馬』の下巻を買ってきちゃったので本日はお終い。
気が向いたら手直しするかもしれませんが、過去の経験からいって放置される可能性大(笑)。
まあ、コレはコレで良いや…目下、「第七の封印」が観たくて、観たくて仕方ない。
以上。

<作品データ>
・山口昌男『学問の春』(平凡社新書479)2009.8
="center">学問の春―“知と遊び”の10講義 (平凡社新書)学問の春―“知と遊び”の10講義 (平凡社新書)
(2009/08)
山口 昌男

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[ 2009/09/05 20:30 ] non-fiction | TB(1) | CM(0)
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Author:tatsuki
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