尾を広げた孔雀 

あ!意外にもこのシリーズは、毎回感想残してるぽい…の割に、前回の内容が忘却の彼方だけど。
年1回ペースでご登場の瑞祥コンビ捕り物帖の第4弾!諸般の事情で、感想は少し出遅れ気味…。
このシリーズは、オカルトとミステリが中途半端に混ざってるのがどうにも私は気に喰わなくて、
毎回文句が多い感想なんですが、今回は主軸をミステリに一本化していたので据わりが良いデス。
イロモノ系の脇役がゴチャゴチャと増えて、物語の焦点がボヤけ気味だった欠点も、スッパリ整理。
今までで、一番読みやすくて読後の良い作品になっていたと思います〜♪

先日お会いしたNつめさんが、「早く読んで〜♪」と妙に積極的だったので気になっていたのですが、
案の定、新登場の喰えないオヤジキャラだった西崎氏にしてやられました…萌えスイッチキター!
このシリーズの登場人物たちは、セレブ過ぎて私の萌えを刺激しないタイプばかりだったのですが、
彼のような一筋縄ではいかない喰わせ者キャラは、同じようなセレブ設定でもやっぱり美味しいな♪
篠原さん曰く、初期設定にホワイトハートスパイスを少し振り掛けたそうですが、コレが良い塩梅。
ってか、ホワイトハートというよりも要はパープルレーベル風味のスパイスという意味ですよね?

そして、そういえばこのシリーズにも私が大好きなブラコンお兄ちゃん(受け)がいたのでした…。
西崎氏を独立させた番外編で、お兄ちゃんとの若かりし頃の爛れた過去を期待しても良いですか?
絶対、何かいかがわしいコトがあったよね、この二人…今、妄想癖が悪化してるからヤバイよ(笑)。
仲良くケンカしてきた権力者同士、ヤケボックリに火がついちゃえばいいのにね〜♪

以上、本日は(も)右脳っちゅーか腐脳全開で感想を認めてしまいました!>Nつめさん

<作品データ>
・篠原美季『尾を広げた孔雀』(加藤知子・画、講談社ホワイトハート文庫)2008.7
尾を広げた孔雀 Homiside Collection (講談社X文庫 しD-23 ホワイトハート) (講談社X文庫 しD- 23 ホワイトハート)尾を広げた孔雀 Homiside Collection (講談社X文庫 しD-23 ホワイトハート) (講談社X文庫 しD- 23 ホワイトハート)
(2008/07/02)
篠原 美季

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[ 2008/07/07 21:56 ] novel 非BL | TB(0) | CM(2)

ウスカバルドの末裔シリーズ 

私にもそう度々では無いのですが、無性に心に不確かな“渇き”を覚える時があります。
モチベーションは下がりっぱなしで、仕事上の些細なミスや諍いが増え、ソレが上手く制御できない。
上司に意地を張ってしまった手前、仕事を休むこと自体が困難になってしまい、それが今も継続中。
この現状に対する逼迫感と、先行きの見えない不安が私のささくれ立った心を更に追い詰めるのだ。
自分でも薄々気づいてます…きっと近い将来、私は対人関係で致命的な何かをやらかしそうだ、と。
実際、上司も同僚も既に私のテンションに振り回されている節があって、多分少し困ってる筈(笑)。
各種心理診断結果を信じると、私はストレスをに溜め込む方じゃなくて、に吐き出す人間だし。
この傾向は実に良くないと知りつつも、当ての無い日々が今日も続いている訳でして…。

てことで、いつも以上に活字で彩られたフィクション世界に潜り込んで現実逃避しております(笑)。
しかも、このウスカバルドのような美味しい水が湧き出る物語でなければ、浮上できない重症の身。
だから、先日の萩野さんはタイミングがすこぶる悪くて…常態ならば、もう少し楽しめたと思うのです。
が、今はチャランポランなコメディBLでは、十分に心を潤すコトが出来ないor余裕が無いのですよ。
本当に、困ったモンだ!

結果、本日は私が大好きな再読本のご紹介になります。
今回はホワイトハートのグリーンレーベルなので、棗さんの教示に従い非BL小説カテゴリーで。
たけうちりうとさんは一時期追いかけていたのですが、今はこのシリーズしか手元に残ってません!
このシリーズだけは墓まで持っていきたい物語の一つです♪それにしても、よくよく考えてみたら、
既に特大サイズの棺桶でも全く収まりきらないくらい、私の墓まで作品は無限に増殖してる気が…。
1ミリの隙間も無い二竿の本棚と、押入れの中に埋め込まれている数箱のダンボールと、加えて、
寝床やテーブル付近に天高く積み上がっている雑誌や本やゲームやらが、もう何というかね…。
呆れるよね、本当。

この物語を読むと、取るに足るささやかな一日を過ごせたことを天に感謝しなきゃなと思うのです。
ウスカバルドの手によってこさえられた美味しい水は、活字を通して私の胸にも染み入ってきます。
カノンとバルの宿命的な出会いが“新しい風”を呼ぶ一方で、そこが発端となって“波瀾”も生じる。
取るに足るを喜びを知る者には“幸”と、道を踏み外した者には相応の“哀しみ”を引き受ける展開。
最初に吹いた風は甘く爽やかで今後の予兆を示す一旦なのだが、それが吉兆とは言い切れない。
主人公のカノンは、自身の“才”を知ると同時に、“喪失”や“矛盾”という負の局面も引き受けていく。
全てが良くなるご都合主義的なファンタジーとは一線を画した、運命の少年の成長譚となっている。

一介の植木職人の倅に過ぎなかったカノンが、世界を揺るがす“神器”を引き継ぐ宿命を担う物語。
が、一方で“神器”に認められず、異母兄のランキア王への複雑な思いで惑っていた王弟アリルは、
カノンの存在がきっかけとなって“謀反”を試み、失敗する展開がセットになっているのが物語前編。

後編は、“流浪”の刑に処された王弟アリルと共に、楽師のバルとカノンが3人で諸国を放浪する。
放浪の過程でアリルは自身の人生の糧を見出し、バルはウスカバルドの術の力を取り戻しますが、
カノンもバルもランキア王も、心身を引き裂くような“喪失”を味わう悲しい結末も待っています…。

続編の“銀の手のバルドス”では、今まで謎に包まれていたバルの出自が明らかになる一方で、
ウスカバルドの血の名残が、北方民族のきな臭い“暴力”によって維持されてきた真実も明るみに。
その“才”は母系が引き継ぎ、何世代目かの男子に“顕現”するという巧妙な仕掛けがありました。
しかも、“顕現”者からは、その後継にその“能力”を引き継ぎえない一世一代の特異能力なのだ。
このシステムは、なかなか面白い“設定”だったと思います。

先日ご紹介した同レーベルの高岡ミズミさんのファンタジーは、不明瞭で“難解”だと思いましたが、
たけうちりうとさんの手がけたこの作品は、物語の縦糸(歴史)と横糸(関係)が絶妙な按配なので、
私のような若輩者でもすんなり物語世界に入り込める、しっかりした構成の作品に仕上がってます。
カノンの“愛する人”を守りたいという思いは、“故郷”からランキア王が統べる“国”へと拡張していく。
その素朴な“パトリシズム”は、カノンの小さな手によって丹念に培われた“花”のようなモノだと思う。
故、彼に対する周囲の眼差しは皆暖かく、彼の困難を助ける者はいつもどこでも後を立ちません!
身分も年齢も越えて、カインの“朋友”となったランキア王は、無論その筆頭です。

この物語が好きな人は、私の大好きな“幻想水滸伝”にもハマれるでしょうし、逆もまた然りです。
ファンタジー上の“歴史”に確かな動脈があり、登場人物の“日常”に現実味があって魅了されます。
こういう地に足のついた豊かな土壌で生成されたファンタジーなら、私も本当に大好きなんですよ!
とっても、オススメの逸品です♪

<作品データ>
・たけうちりうと『ウスカバルドの末裔』前・後編(雪舟薫・画、講談社X文庫ホワイトハート)2004.10、2004.11
・たけうちりうと『銀の手のバルドス』(雪舟薫・画、講談社X文庫ホワイトハート)2005.6
ウスカバルドの末裔〈前編〉 (講談社X文庫―ホワイトハート)ウスカバルドの末裔〈前編〉 (講談社X文庫―ホワイトハート)
(2004/10)
たけうち りうと

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ウスカバルドの末裔 後編 (X文庫ホワイトハート)ウスカバルドの末裔 後編 (X文庫ホワイトハート)
(2004/11/01)
たけうち りうと

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銀の手のバルドス ウスカバルドの末裔 (X文庫ホワイトハート)銀の手のバルドス ウスカバルドの末裔 (X文庫ホワイトハート)
(2005/06/07)
たけうち りうと

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[ 2008/05/07 22:52 ] novel 非BL | TB(0) | CM(2)

チーム・バチスタの栄光 

うわあ!想像以上に面白かった♪このミス関連の作品で、当たりに出くわしたコト無かったのに!
現代日本の医療社会にメスを切り込みつつ、王道なオールドタイプの探偵小説だったのが良いな。
院内派閥と無縁な窓際医師の田口は、ソレゆえに治外法権的に内部調査=探偵雑務を遂行する。
調査対象は東城大学病院きってのエース兼広告塔である天才外科チームの“チーム・バチスタ”。
彼らは成功率6割と言われている難関手術のスペシャリストであり、好成績を収める天才集団です。
が、そんな彼らの手術で立て続けに術中死が発生…ソレは運命だったのか、過失だったのか?
それとも…。

この作品のメインテーマは、チーム・バチスタの栄光の陰に潜むモノ(闇)です。
チーム・バチスタの面々は勿論のこと、その周辺で胡坐をかいて盲目的になっている医局関係者、
あるいはマスコミ、政府、そして患者ないし患者の近親者…彼らの“妄信”が事件を招く結果となる。
元より成功率6割の難関手術で、成功率8割をキープし続けたチームの技術水準は業界トップだ。
が、その為に“事件”の発覚は遅れてしまう…妄信者に囲まれた密室空間というのは実は穴だらけ。
本当に大事な事は目に見えないどころか、目に入ってきている筈の大事な情報すら見ようとしない。
だから、事件の発覚は遅れ、捜査は難航し、被害は立て続いてしまいます。

そんな状況の中、颯爽と幾分出遅れ気味に登場してきた名探偵が白鳥圭輔…通称・火喰い鳥。
彼ほど名が体を現さないキャラというのも珍しい!白鳥どころか、田口には“G”に喩えられてしまう。
ええ、実名を出すのもおぞましいあの生物!上京して初めて目にした際、私は気を失いそうに…。
田舎育ちで昆虫類には慣れていた筈なので多寡を括ってたのですが、あんなに大きく素早いとは!
まま兎も角、Gは言い過ぎにしても、彼の存在はトリック・スターというかハンプティ・ダンプティ
電波探偵の範疇なら某榎木津センセイを筆頭とする先駆者がおりますが、白鳥名探偵の方は…。
(性格は何とかなるにしても)ビジュアルイメージ的には大変萌えづらい…キャラ設定…でした…。
(尤も、私の場合は某アリス周辺の面々もビジュアル的にはまるで萌えられないんですけどね…)

既に、田口@ヘイスティングスが藤原看護士@ミス・レモンの内助で、ある程度の調査は終了済。
白鳥探偵の区分によれば、ソレは即ちパッシブ・フェーズで、残るはアクティブ・フェーズのみ。
従来の聴き語り調査から一転して、次は探偵サイドが事件関係者に攻撃を仕掛けては反応を見る。
ポアロってかピエロ(道化師)の印象が強い饒舌な白鳥探偵は、捜査方法がとにかくアグレッシブ。
人の神経を逆なでするような物言いをワザと行うような男ですから、捜査過程で生傷が絶えない!
が、そこは“名”探偵…はったりをかましつつも事件の核心に近づき、藪に隠れたを見つけます。
へたれハードボイルドを気取る田口のぼんやり視点には正直飽きていたので、後半が実に痛快!
この、ラテンノリのフィエスタ的な捜査過程が楽しくて、楽しくて♪

そういえば、事件関係者も皆一様にラテンカラーの濃いキャラクタばかりだったような気がします。
ポジティブ思考なキャラもネガティブ思考なキャラも、ロマンチストもリアリストも存在するのですが、
作品の根底には死と生を司り、舞台上でクルクル踊りまくってひと時を過ごすお祭りの匂いが強い。
医療の最前線の通俗的なイメージを、土台から引っくり返してしまうミステリ作品だったと思います。
ご馳走様でした!

<作品データ>
・海堂尊『チーム・バチスタの栄光』(上・下巻、宝島社文庫)2007.11
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599)
(2007/11/10)
海堂 尊

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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600))チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600))
(2007/11/10)
海堂 尊

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↓は、常の如く腐ネタ(ネタバレ注意!)。
[ 2007/11/22 21:30 ] novel 非BL | TB(0) | CM(0)

十二夜に始まる悪夢 

ホワイトハートが、想像以上に早く発売されてました(笑)。

久々にバフォート君登場、相変わらず自尊心の強い傲慢へたれ美少年でございました(笑)。
それにしてもオスカー!彼はこのシリーズの真のヒロインなのかも知れません…凶悪な天然君。
行動パターンの危うさは作中キャラ随一、何たって自分の素質に無自覚ですから本当に怖いデス。
ユウリを守るのは兎も角、その為に本人の気づかないうちに第3者を傷付け兼ねないんですよねー。
今後も、彼はこのシリーズのキーパーソンになりそうですネ。

十二夜に始まる悪夢―英国妖異譚16 十二夜に始まる悪夢―英国妖異譚16
篠原 美季 (2007/06/28)
講談社
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[ 2007/06/29 20:08 ] novel 非BL | TB(0) | CM(0)

小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所 

「この世には不思議なことなど何も無いのですよ」

この台詞にピンと来た方は、是非お買い上げを!あのシリーズのあの方が「こち亀」に!

・『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋元治・原作、集英社)2007.5
小説こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説こちら葛飾区亀有公園前派出所
大沢 在昌、秋本 治 他 (2007/05/24)
集英社
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[ 2007/05/28 21:42 ] novel 非BL | TB(0) | CM(0)
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Author:tatsuki
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アサッテなBLが好きです♪
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