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太陽を曳く馬 上巻 

1890円もしたのに、1日足らずで読み終えちゃった…あああ。
下巻読むまでちょっと間が空きそうなので、私的覚書メモ。

・映画におけるモンタージュよろしく、4000Mのビルと2.4Mの死刑囚の落下が対比されてる。
・落ちていくことに対する眩暈感覚と、灰色の空から降ってくる暗い雨が身体に浸透してくる感じ。
・穴、洞窟、窪み、虚ろ(空ろ)を体内(脳内?)に掘り続け、そこに最終的に何を埋めるのか?
・“洗脳”も重要テーマの一つか?
・「排泄のような分娩」の一行に震撼を感じたのは、私@読者が所詮一個の“女”だからか?
・これがホラーだったら嬰児の意思を受信した某が殺害を実行した、という解釈もありかもしれない。
・プラトンの洞窟の比喩とも繋がっていくんだろうか?
・“体内回帰”とか、そういう類の発想はフロイト的で陳腐か?
・誰かを殺害することに同意する6000余名の“署名”が、何だか気持ち悪い。
 →9.11事件に対する世論の“熱狂”にリンクしていく感じ。
・被害者の共通点は、“頭でっかち”であったことか?(←私の推理故、的外れかも)
・結局、司法は福澤秋道という“金槌”を処刑したということになるまいか?
・そして、金槌(ハンマー)のイメージはハイデガーを想起させる。
・“身体”に対する執拗な拘りは、メルロ=ポンティ的。
・“眼球”と言えばバタイユ(←作中に既出)。
・語りえぬ世界の~うんちゃらは、ヴィトゲンシュタイン(←作中に既出)。
・西洋の現代思想による汚染/解釈がそこここに散りばめられて、読者を煙に巻こうとする。
・現代社会に対する一貫した(合田の)異和感が、事件解決の鍵になっていくのだろう。
・KY現代っ子の吉岡が可愛い(笑)…そして、私の感覚/言語は多分彼に一番近い。
・何気に個別の僧侶達に対する取調べのシーンは王道ミステリ的で、ワクワクする。
・衆人環視の状況下で、「誰も見ていない」と証言する彼らの“嘘”と“実”は何処にある?
・暗闇の中の“光”の正体を見定めなければ、我々もいつか(今)何かを間違うor見失うのだろう。
・パフォーマンスorヴィジョンorアートの鮮烈or過激さ、静謐さ、視覚の刺激に騙されてはいけない。
・人間が人間と対峙し、人間の“間”を彷徨うこと、生きていることの意味が問われていそう。
・あー、あと何となく華藤えれなさんの得意とするモチーフと似ているように感じた。

<作品データ>
・高村薫『太陽を曳く馬』(新潮社)2009.7
太陽を曳く馬〈上〉太陽を曳く馬〈上〉
(2009/07)
高村 薫

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[ 2009/08/26 23:03 ] novel 非BL | TB(1) | CM(4)

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? 

積読し過ぎた所為で、手持ちと表紙カバーが全然違う…。
昨今の名作系文庫作品は、スタイリッシュな(限定)カバーで購買力伸ばそうとしてますよね。
ま、どうでも良いんですけど…シリーズモノで一つだけ違ってたりすると、逆に買う気失せそう…。

お友達にメールでツッコんでしまった某BL小説は、実はまだ読み終わりません(笑)。
この作品と平行して読んでいたら、終盤になってコッチに夢中になっちゃって後回しにしちゃったの。
次こそ、あの作品を紹介したいな~。

<作品データ>
・フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(浅倉久志・訳、ハヤカワ文庫SF229)1977.3
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
(1977/03/01)
フィリップ・K・ディック

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[ 2009/07/06 20:06 ] novel 非BL | TB(0) | CM(0)

扇舞う 1巻 

幻狼ファンタジーノベルスは、創刊当初から駒崎さんの“予告”を見かけた気がするのですが…。
まあ、今月ようやく無事に発売されて楽しく読むことが出来たので、不問に付しますけどね(笑)。
ところで、全くの余談になりますが、同月発売の荻野目悠樹さんのお名前も実は気になってます。
てか、無能ドイツ貴族×誘い受け日本人(元諜報員)の腐れ縁バディモノを書いてた方だよね?
いや、カップリングはお前の腐-脳内の話だろと言われればその通りですが、でもアイツらさ…。
あのシリーズの続編を待っているのは私だけなのかな?絶対に続きがあると思っていたんだけど。
しかし、何処のノベルスだったっけ?徳間だったかな…?

最近、私の読書メーターがいよいよカオス化していて申し訳ない気持ちでいっぱいです。
リンク下さった方はこちらも問答無用で逆リンクしてますが、不快だったら遠慮なく外して下さい。
私は少年漫画も青年漫画も、少女漫画もBL漫画も、萌え系漫画も無節操に読むタイプなので。
活字はBLかBL臭のするフィクションか、ノンフィクションしか読まない偏った傾向の人間ですが。

<作品データ>
・駒崎優『扇舞う』1巻(高山しのぶ・画、幻冬舎幻狼ファンタジーノベルス)2009.6
扇舞う 1 (幻狼FANTASIA NOVELS K 6-1)扇舞う 1 (幻狼FANTASIA NOVELS K 6-1)
(2009/06)
駒崎 優

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[ 2009/06/27 20:20 ] novel 非BL | TB(0) | CM(0)

エマニア~月の都へ 英国妖異譚(20) 

10年近くそれこそ学生時代の頃から愛し続けてきたシリーズが、とうとう完結してしまいました!
思えば、このシリーズが無ければライトノベルにもBL小説にも手を出さなかったかもしれないなあ。
当時私が底無しにはまっていた幻水関連サイトで、幻水同様に絶賛されていたのが『十二国記』で、
だから私も手を出してみようかなと思ってラノベコーナーに立ち寄ったのが、運命の出会いでした。
かわい千草さんの『エスペランサ』が大好きだったので、惹かれたのは表紙絵だったのですが(笑)。
正直、今更少女小説に手を出すのは私の中でとてもとても抵抗があって迷いに迷ってたのですが、
イラストの抗いがたい誘惑に負けて購入してみたら、大当たり♪あっという間に、既刊も揃えました。
ちなみに、小野不由美さんは一般小説(?)が全く合わなくて、『十二国記』は未だ読まずじまい…。
運命の“女神”さまの采配は、こんなところでも密かに活躍してるのですねー。

という訳で、最終回だったのですがソレほど感慨深い境地には達さなかったなあ。
決して面白くなかった訳ではなくて、私の思い描いていた大団円の真逆の結果に呆然としちゃって。
しかも、別(or新?)主人公の大学生編が用意されているらしく、正直全く終わった気がしないのだ。
だって、今回アシュレイもシモンも隆聖さんも手をこまねいて経過を見守っているだけなんだもん!
最後の最後でメインの多くを掻っ攫っていったのは、シリーズ途中から登場のオスカーだったしね!
以前も書いた気がするけど、オスカーがユウリに守られるドジッ子ヒロインの座を返上しないのです。
だから、ユウリが最終的に手を取る“役”が必然的に彼に廻ってくるんだよなー。

それは兎も角、夢見る中世史家シンクレアの末路がまさにインディ・ジョーンズ的でしたよね(笑)。
ある意味で、彼を餌に使うのは“本命”を直接奪うよりも結果が直裁的で猶予が無くて、危険だよ。
ドゥーティー家の呪いというか宿命というか、彼の“血筋”はユウリと違って血生臭いんだからさー。
彼に仇なすと、身に降りかかる災いはユウリの比では無いんじゃないのかな、と思ってみたり。

よって、全体的に伏線回収率は低めで、最後のアシュレイ薀蓄もかっ飛ばし気味の最終話です。
そういえば、アシュレイの領域に近づきたくてたまたま読んだこのメモが意外にもリンクしていたな。
私としても、ユウリの領域には近づきようが無く、シモンの領域には全く興味関心が沸かないから、
必然的にアシュレイの方向から近づくしか無いのですが…次はインド哲学に向き合ってみるかな?
『リグ・ヴェーダ』関連も、もともといつか読みたいテーマの一つでしたが…。

とまれ、お疲れ様でした!
次の魔法書探求編も待ち遠しくて仕方ないです♪

<作品データ>
・篠原美季『エマニア~月の都へ 英国妖異譚(20)』(かわい千草・画、講談社X文庫ホワイトハート)2009.6
エマニア~月の都へ 英国妖異譚(20) (講談社X文庫 しD- 25)エマニア~月の都へ 英国妖異譚(20) (講談社X文庫 しD- 25)
(2009/06/05)
篠原 美季

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※以下、6月14日追記アリ
[ 2009/06/03 22:56 ] novel 非BL | TB(1) | CM(2)

あやかしの鏡 

オタクはソレを我慢できない―。

確かに1年近くも積読していた私が悪いんだけど、この続きが気になって2巻を買おうと思ったら…。
2巻だけ何処もかしこも売り切れ!特にJ堂は検索で在庫アリだったから8Fまで駆け登ったのに。
たった今売り切れました…って、つい先ほど1巻読み終えたばかりの私に対して何たる仕打ちか。
そもそも、青い鳥文庫の在庫を豊富に抱えているような児童書に強い書店が全く見当付かないヨ。

そういえば、ウチの職場にも先月誰も頼んでいない青い鳥文庫のフェアが2箱も届いていました。
注>今の職場の児童書の棚占有率は0%で、お偉方が何と言おうが展開する場所が存在しない。
テンチョーを始め、職場のスタッフが皆その“箱”とは極力目を合わさないようにしてましたよ(笑)。
てか、今になって思えばあの中に1冊くらいは入っていたのかあ?うーん、惜しいことをしたかも…。
とまれ、お願いデス!香谷美季さんの青い鳥文庫は、女性向けラノベ棚にも既刊を並べて下さい!
チビッ子達から“警戒”視線を浴びながら、食い入るように青い鳥文庫を眺めているキモオタ女を、
児童書コーナーから遠ざけるためにも、是非…。

という訳で、篠原美季さんの新刊予定がさっぱり出ないので、とうとう児童書まで手を出しました。
WHのあとがきで告知されていたので念の為に1巻だけは買っていたのですが、1年近く積読状態。
所詮、児童書だからきっと手ぬるい展開で、P数も少ないから物足りないだろうと予想してたのだ。
あはは!蓋を開けてみたら、主人公が小学生なだけでいつもの“英国妖異譚”の篠原さんでした。
座敷わらし@少年が、主人公@少年の運命or生涯の相手(パートナー)になっちゃうんだなー(笑)。
あさのあつこさんの児童文学もだけど、少年達の真っ直ぐな深い“絆”が腐系読者には眩しいデス。
ショタコンの自覚症状がある私などは、穢れた妄想を掻き立てられまくりの展開で美味しかった。
実は、私は“英国~”も“ホミサイド~”もソレほどやおい萌えが無かったんですが、今回はヤバイ。
しかも、続編(未見)の新キャラ(妖怪?)からまた美味しそうな匂いをプンプン感じるんですよねー。

青い鳥文庫で別名義でも、少年が主体の少年同士の繋がりを大事にしてくれた香谷さんに感謝。
正直、文章量はあのシャレードパール程度なのに、いっぱしの平均的な文庫のお値段するから、
少々“お高い”のですが、腐った“萌え”追求の為に買わなくてはいけないシリーズになりました。
今後の展開で、ユウリ達とニアミスしてくれたらサイコーなんだけどなあ(笑)。

アマゾンさーん!早く、続きを届けて下さい。

<作品データ>
・香谷美季『あやかしの鏡』(友風子・画、講談社青い鳥文庫)2008.4
あやかしの鏡 (講談社青い鳥文庫)あやかしの鏡 (講談社青い鳥文庫)
(2008/04)
香谷 美季

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[ 2009/04/07 20:50 ] novel 非BL | TB(0) | CM(0)
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tatsuki

Author:tatsuki
気になる方は、こちらをどうぞ。
アサッテなBLが好きです♪
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